敬老の日の父、90歳。


だから、というわけでもないが、父のマンションを訪れた。部屋に入ると父はちょうど髭剃りをしているところだった。今日は、マンションの会合があるという。なるほどねえ。そういえば、父が去年入院したときも、やはり電気カミソリなどのセットは必需品だった。病院には、きれいな看護師さんがいるから。89歳の去年でも、90歳の今年でも、身嗜みを忘れないのは、大したものだねえ。

マンションでとりとめもない話をして、俳優の小林桂樹さんが、亡くなった話になった。すると森繁久弥さんの話にも及ぶ。父は数冊のファイルを持ち出してきて、その中には俳優などの死亡記事や雑誌の切り抜きなどが入っている。で、昨日も新聞を買っていて、一番新しいファイルには、小林桂樹さんの記事が入っている。その隣は、谷啓さんの記事だった。未だに几帳面なのはいいが、死亡記事のファイルもなんだかなあ。話のネタには困らないだろうけど。

そんななかで、もう少し涼しくなったら、カメラを持って写真を撮りに行こうと思う、とも言った。どこへでも、連れて行くよと私たちが言うと、撮影はひとりで気ままにぶらぶら歩くのがいいという。ま、そりゃそうだが。もう一度、カメラを持つ元気の出たことが、ちょっとうれしい。もう貴重なフイルムカメラです。父は、使うか、と私に聞くが、コンパクトデジカメに慣れきった私にはもう使いこなせない。カメラに託す父の生きる元気を、気遣いながら見守りましょうか。


ニコンのデジカメ新製品、画素数アップを止めたのか。
ニコンのコンパクトデジカメ、クールピックスP7000がもうすぐ発売される。P6000から新しくなった新機種だ。ところが、P6000は画像解像度が1350万画素あったのが、新しいP7000は1000万画素と、解像度が大きく下がっている。なんで、ニコンは解像度アップに逆行してダウンするのか。ま、様々な機能が満載されての新機種でしょうが、この画素数ダウンにはガッカリした。私がなぜニコンのPシリーズにこだわるのか。それは付属品として広角や望遠の交換レンズがあるからです。だから、10年以上も前に、私はクールピックスの900シリーズと2本の交換レンズを揃えた。初期のニコンクールピクス900は130万画素で、12年前に発売された。たしか10万円くらいしたと思う。それでも、満足する美しさだった。で、時代は流れ、あっというまに1000万画素に到達した。今私が使っているのは、3年前に発売されたクールピクスP5000で、1000万画素だ。だから、そろそろ買い換えと思っていたのに、また1000万画素に逆戻りで残念。

そういえば、ニコンのライバルのキャノンは、ちょっと前に1億2000万画素のCMOSセンサーを開発したという発表がありました。キャノンはさらに2007年にも5000万画素のセンサーの開発に成功している、という記事もありましたね。今キャノンのコンパクトデジカメは1400万画素。デジイチは2100万画素だから、毎回小出しに画素数をアップしていくことでしょう。ニコンは、画素数アップの開発競争に大きく遅れをとったのかもしれない。ほら、最近はカメラのシェアで、ニコンはじりじりとキャノンに差を開けられているもの。私はカメラといえばニコン派だったんだけど、キャノンも考えないといけないのかな。そろそろ、デジタル一眼レフカメラも欲しいし。