奈良土産がメイドイン・チャイナって、なんだかなあ。

先日、奈良市内に行った折に、ちょっと土産物屋に入ってみた。奈良の名物の大仏プリンやら、いろいろなものが売っている。奈良にうまいものなし、とは昔によくいわれたことで、今はいろいろなものがあるからね。ふと見ると、鹿のかわいいマスコット人形が。手に取ると、タッグにはメイドイン・チャイナと印刷されている。ま、鹿が奈良の専売特許というわけではないが。別に、北海道で売られようが、九州で売られようが、それはそれでいいのだけれど。そういえば、遷都1300年祭で賑わう平城京会場の物産館で売られている、せんとくんのぬいぐるみはメイドイン・チャイナだった。奈良でだって、ぬいぐるみを作る業者くらいあるだろうに。ただ価格を安くするために、中国に生産を発注しているんだったら、奈良土産とはいえないだろうね。やっぱり奈良土産とするのなら、メイドイン・奈良にこだわってほしいもの。産地擬装じゃないけど、なんか人をだましているような感覚にならないのだろうか。

まだ私が東京にいるときに浅草に行ったことがある。その浅草寺前の仲見世で、浅草土産を手に取ったら、見事にほとんどがメイドイン・チャイナだった。ま、ものの価格を安くするために仕方のないことだろうけど。そんなわけで、日本の各地に旅行したとしても、彼の地の土産物は、たいていがメイドイン・チャイナなんだろうな、と思ってしまう。だから、買う気にもならない。奈良に来て、奈良の土産物を買う人って、どう思って買うんだろうな。