降りそうで、降らない雨。


そろそろとしっかり降ってくれてもいいんじゃない、雨が。そんな期待を抱きつつ、南の空を見つめます。どんよりとした黒い雲が、じわりじわりと北上している。そして昼過ぎくらいに上空にかかった。いよいよ雨が降りそうです。隣の家の屋根瓦が濡れてきた。音もなく降っています。普通なら、シャーとか、ザーとか。音もなく道路の路面を濡らしている。10分もせぬうちに止んでしまった。たった、それだけかい。30分もしないうちに、路面は乾いてしまった。

ねえ、夕方の水撒きを日課にしている人は、ここで悩むのです。今晩は、雨が降るのだろうか。降るんだったら、水を捲いても馬鹿馬鹿しいし。妻もそんな感じで悩んでいるのでしょうね。そうそう、今日の夕方の散歩は、雨が心配だったから、ちょっと早めに家を出たんですね。最近、道路に出たら、いつも手のひらで路面の温度を確かめるんです。今日の路面もモワッとしていました。温かいです。熱いってほどじゃないけど。もし熱いのなら、とても犬の散歩には出せませんから。

それにしても、まだまだ暑いのに、陸はよく歩きます。今日も1時間30分歩きました。途中でもっと歩きたそうだった。それを無理矢理引っ張って帰って、この時間です。午後7時30分は、かなり真っ暗で、西の空がちょっと明るいだけ。陸のために夕方は、もっともっと涼しくなっておくれ。

一人当たり、毎日730グラムのゴミを出している。
朝日新聞の朝刊には毎日、ドラえもんのコラムがあって、昨日は人は毎日どれくらいの量の家庭ゴミを出しているのか、というテーマだった。で、答えは毎日730グラム。これは、あくまで家庭でという話し。ということは、一人が年間で266キロの家庭ゴミを出しているということ。私が住んでいる奈良市は人口36万人だから、1年で10万トンのゴミが排出されているわけだ。でも、これが東京なら、家庭ゴミに加えて、オフィスゴミも相当な量になるんだろうな。

そういえば、30年前に上京して、東京の池尻大橋でひとり暮らしをはじめたときは、ゴミはほとんど出なかったと思う。どんな生活かというと、朝起きて食事もしないで出勤する。仕事が早く終われば、食事をして帰る。つまり外食。風呂屋に間に合えば、できる限り行く。ワンカップ大関を飲みながら寝る。おつまみとかは食べない。では、休みの日は、どうかって?会社は週休2日なんだけど。実際に休めたのは、月に2日か3日くらい。徹夜だって、最低週に1回はあったから。だから、休みの日はひたすらねる。もしくは車で出掛ける。買物をして帰る、なんてこともなかったし、部屋で食事を作ることもなかった。ひたすら外食。この頃は、コンビニもなかったからね。

そんなわけで、すべて外食にすると、ほとんどゴミは出ませんよ。おっと、新聞をとっていたから古新聞のゴミがあったよ。しかしこれも、廃品回収の人が来て、古新聞はトイレットペーパーに変わるのです。ワンカップ大関の空は、またワンカップを買うときに、自動販売機の横に用意してあるワンカップ専用のゴミ箱に捨てるだけ。この頃は、酒の自動販売機も24時間買えたし、いい時代でした。

さて、現代に戻りましょう。暑い毎日です。毎日、麦茶を飲んでおります。この麦茶は、大きいティーバックに入ったものを、寸胴鍋でまとめて4リットルくらいを涌かしております。これを冷ましてペットボトルに詰めて、冷蔵庫に入れるだけ。だから、ペットボトルの飲料水やお茶はまったく買わない。これの方が安上がりで、ペットボトルのゴミも出ない。いい方法ですよ。5年前の東京ひとり暮らしでは、さすがに毎日1個のペットボトルは消費していた。さすがにコンビニ弁当は買わなかった。コンビニ弁当は、食品添加物が多くって、防腐剤や保存料も使われているからね。4ヵ月間、毎日コンビニ弁当の残飯を与えられた豚が死んだなんて、その当時は変な噂もあったから。ま、それを聞いてから、コンビニ弁当は買ったことがない。コンビニ弁当は、容器がゴミになるからね。愛妻弁当を持っていけば、ゴミが出ることもないだろうし。外食は、お箸が割り箸でない、プラスティック箸を使っているところを選べば、ゴミは少なくなる。

よく100円ショップで、何十点も商品を買っている人がいる。これって、それが使われて、やがてゴミになるのも短いだろうなと、私は冷ややかに見ている。100円ショップで洗濯ばさみを買ったことがある。しかし、2年ですべてが壊れてしまった。プラスティックが割れたのだ。しかし10年以上も使っている物は、決して割れない。国産と中国製の決定的な違いだ。寿命が短い安いものを買い求めて、次々にゴミとして排出する。そんなことが続く限り、ゴミは少なくならないだろうな。