岡山のおいしい桃、たっぷりいただいています。


妻の故郷、岡山から桃が届きました。一応、日頃お世話になっているご近所さんや、お知り合いにお裾分けして、後は我が家の分。なんと、玄関に放りっぱなしになっています。ところが、玄関当たりに桃の甘い香りが漂っている。いい感じです。でもこれは、置きっぱなしではなくて、常温の環境の下で、熟成させているわけなんです。冷蔵庫に入れてはいけません。あくまでも熟してから、冷蔵庫に入れ、冷えたら直ぐに食べる。冷蔵庫に入れっぱなしだと、桃が呼吸できずに悪くなるのでご注意を。

今回の桃は清水白桃といいます。果皮は白く上品な気品があり、肉質は緻密で柔らかく、多汁で糖度が高いのです。ま、つべこべ言わずに食べてみましょう。柔らかくってスーッと口に入り、とっても甘い。まるで缶詰の桃のように甘い。秋の柿の甘さも好きなんだけど、桃の甘さは、言葉につくせいないおいしさがある。うん、上品なんです。決して強くない甘さだけど、スーッとだんだんと甘さが消えていく。食べるたびに、その感動が味わえるんですね。フルーツの甘さって、ケーキなどに比べると、断然いいですね。やっぱり自然だけのおいしさ。いくら砂糖や甘味料や食品添加物をあり合わせしたって、果物の甘さにはかないっこないんですね。

おまけに桃には、食物繊維やペクチンナイアシンカテキンなどのファイトケミカルポリフェノールやミネラル、ビタミンがいろいろ含まれていますから、カラダにもいいんですね。だから桃、食べましょ。贅沢だけど、妻がジュースにしてくれました。よく牛乳なんかを入れるけど、私は入れない方が好き。なによりも桃の香りも味わいも甘さもそのまま楽しめますから、あっと、ミキサーにかけるとき、水もちょっと加えるでしょうが、その時、ちょっぴり砂糖を入れるといいんですよ。桃独自の甘さが引き立ちますから。ま、とにかく、岡山の桃はおいしいですよ。


表情がない、ショッピングモールの専門店。
初めて橿原市にあるイオンモール橿原アルルに行った。大きい店内、専門店が各フロアにいっぱい顔を並べている。ファッションの専門店、雑貨、靴下、帽子、メガネの専門店。なるほど、部門に特化した品揃えは、新鮮な流行を反映しているようだ。でも、なんだか、それぞれのショップが同じ顔に見える。ほら、若い女の子のテレビタレントがいっぱいいるけど、みんなが同じ様にかわいい顔をしている。ちょうどそんな感じだ。明るくきれいな店内に、同じようなかわいい系のウエアやグッズが並んでいる。そんな印象を、50代のおじさんは覚えるのだ。

店内を歩いている人も、土曜日で夏休みで、子ども連れの若い奥さんや家族連れ、または若い子同士。考えてみれば、ショッピングモールは自動車でしか来られない。むろんバスもあるようだが、店内を歩いているおじいさんとおばあさんのカップルなどはまず見かけない。いわば、お年寄りを拒絶する街と言えそうだ。

で、何がいいたいかというと、よく街の商店街にありそうな、老舗というか、いぶし銀の輝きを放つ渋い店がない。ま、当たり前か。よく百貨店には、一般庶民は立ち寄らないでねと、お高くとまった高級ブランドショップがあるが、それはそれで百貨店の個性のひとつなのだよ。だからショッピングモールの専門店は同じ顔をして、表情がないのかもしれない。

で、それらの専門店の商品を手に取ってみた。ま、そんなに高い商品はない。女性のウエア、男性の靴下、帽子、金属フレームと羽根の扇風機がある。ところが、これら手に取った商品すべてが、メイドイン・チャイナだった。日本で商品企画をして、中国の工場に発注する。そういう手段を取っているのだろう。でも、数千円のウエアやグッズって、メイドイン・チャイナにしては、ちょっと高くないかい。ま、数回着て、いずれは押し入れの底に沈み、引っ越しの機会にでも掘り出して、あわててリサイクルショップに持ち込んで、1キロ10円で引き取ってもらう。そんなとこだろうな。その程度の商品価値でしかないから。

あるおばさんがちょっと安めの専門店に入った感想を言っていた。何でこんなに生地が悪いの。何でこんなに仕立てが良くないの。いいシルエットが出てないわ。それにしては高いわ。などと。さすがおばさん、ものの良し悪しを見抜いている。今の人は、ものの良し悪しが見抜けないのか。そもそもショッピングモールの専門店では、仕立ても生地も良く、着回しも効き、長く着られそうなウエアがないのかもしれない。ま、今時の若い人はそんなウエアは必要ないのかも。数回着て、ポイ捨て。あ〜あ、ゴミが増える。