どつけば動く、中国製の扇風機。


3年前に家電量販店で購入した扇風機です。台の上ににょっきりと羽根が回るようなものではなく、じかに床に置ける、そういうのを探して買いました。価格は3000円くらいだったと思う。その時に、扇風機をいろいろ見たのだけれど、もうすべてがメイドイン・チャイナだった。まあ、火さえ吹かなければいいかっ、と。使ってみると、やっぱり回転軸が少しぶれている。しょうがないよね。

で、それを今年も使っている。一晩中、廻しっぱなしにしています。陸たちが寝ころんでいる1階が、少しでも涼しくなるようにと。ところが最近、妻が、朝に扇風機が止まっていたよと、言う。タイマーが勝手に働いたのか。転倒防止装置が、勝手に働いたのか。ま、強弱の切替えのレバースイッチがおかしくなっている。表示では、オフ・弱・中・強・微弱になっているんだけど、実際は、オフ・弱・強・止まる、になってしまう。時々、レバーを切り替えても、動かないときがある。パシンと叩く。するとおもむろに動き始める。たたくと、動くって、昔は良くありましたよね。テレビでもラジオでも、家電製品でも、映りが悪いとか、聞こえにくいとか、動かないとか、とにかくたたく。そうすると、動いたものでした。

たたけば動く。なつかしい感触です。ま、でも、調子の悪いパソコンをたたく人は、いないでしょうね。たたいて正常にする。今の時代、学校で悪い生徒をたたいたら新聞沙汰です。悪いものは、たたいて解らせる。ちょっぴり懐かしい昔を思い出しました。中学校の時は、よくたたかれました。成績は上位の方なんですよ。なのに、勉強を舐めているって、たたかれた。でも、先生からたたかれたり、ビンタをくらったのは中学2年生まで。中3になると、それが全くなくなった。おそらく、高校受験を意識してなんでしょうね。ま、おかげで志望校には合格しました。やっぱり、たたくことも必要なんじゃないかな。中国製の扇風機と同じかも。最近は、そんな家電製品も珍しいけど。

就職した大学生は60.8%。そんな大学では就職は無理。
今年3月に卒業した大学生で就職した人は60.8%だった模様。前年比7.6ポイントの減少とか。つまり今春の大卒者は54万1000人で、就職した人は32万9000人で、全体の60.8%ってわけですね。さらに高校を卒業した107万1000人のうち、大学への進学は58万2000人で、大学への進学率は54.4%と過去最高。そんな記事が朝日新聞に載っていました。ちょっと前に、定員割れ私立大学は、全体の38%に減少して、前年よりも8.4ポイント改善したというデータがあった。

つまりどういうことかというと、大学への進学者増加で、定員割れだった私立大学はかろうじて息を吹き返してきた。でも、残念ながら、そんな大学に進学して卒業しても、就職口はないわけですね。大学への進学者が増加すればするほど、大学生のレベルは低下しています。試験さえ受ければ合格できる大学。中には入試科目が国語しかない大学もあるそうな。ま、極端な話で、お金さえ払えば大学に入れる時代になってきました。

で、この中には高校を卒業しても就職口がないから、大学に進学するという人が多いらしい。まさに、レベルの低い私立大学にとっては、格好の餌です。とにかく、入学金や初年度納付金を納めてくれるなら、どんなレベルでも学生を受け入れてしまうから。そりゃお金さえ払ってくれるなら留学生だって、大学はどんどん受け入れます。いま、私立大学の初年度納付金はじりじりと値上がりしています。文・教育系は118万円、法・商・経系は113万円、理・工系は140万円。これで、4年間通えば数百万円、生活費も合わせると大変な金額になります。

それでも、大学に行くのですか。時間とお金のムダにならないように、よ〜く考えてくださいね。自分自身のレベルも考えて。行こうとする大学のレベルは大丈夫なのでしょうか。Fランク大学なら、まず企業は相手にしてくれませんから。就職できた大学生が60.8%、というデータはなによりも大学が増えすぎて大学生も増えすぎて、レベルが低下したことの表れです。