奈良へ引っ越して、2年が経った。


で、去年のブログを見たんだけど、やっぱりこれから書こうと思ったことを書いている。毎年思うことは一緒なんだね。それほど私にとって2人と2匹、みんなで大分から奈良までの旅は楽しかったということ。陸も殿も、もうそんなことは忘れているのかもしれない。陸も、奈良へ来てからは、大きな海を見せてやることができない。池は多いんだけどね。

あの時は、フェリーに乗ったり。高速道路を走ったり。陸は何度かゲロしたり。夜の明石海峡大橋を走って、出発してから11時間後にやっと奈良に着いた。そんな旅の写真を見ていると、なんだか懐かしいが、まだ昨日のことのよう。ただ現実としては、みんなあれから2年が経った。つまり2歳、年を取ったということだ。できるだけ、みんながいつまでも元気で。またその日のことをしみじみ思い出せる日が、何年も来ることを祈って。2年前の懐かしい写真です。


近大マグロって、食べられたものじゃない。
今、クロマグロが絶滅品種かって議論があります。じゃ〜絶滅ならば、養殖すればいいじゃないかって、近畿大学がマグロの養殖を行っていますよね。でもね、その近大マグロを食べた人が言っていました。こんなマグロは食べられたものじゃないって。まるで身に締まりがなくって、普段で食べているマグロとは、雲底の差だったとか。

そりゃそうだよね。大きな海をでかいカラダで縦横無尽に泳いでいるから、身も引き締まり、あのおいしさも生まれてくるわけです。狭い生け簀で飼われて運動不足のマグロに、身の締まりは期待できませんから。人間のこざかしい知恵で生み出したものは、大自然の恵みからは大きく掛け離れてしまうんですね。

そういえば、キノコだってそう。エノキダケ、マイタケ、シメジなんかは、でっかく薄暗いハウスのような工場で生育されているから、もう本来のキノコのおいしさなんかみんな忘れてしまっている。椎茸も、今はほとんどそんな方法、菌床栽培で作られています。その苗になる菌床だってまるまる中国から輸入されているものがあるから、モヤシのように原料の原産地表示をすれば、椎茸も結局は中国産ってことになっているようです。

でも、菌床ではない原木栽培の椎茸って、本当においしいですね。香りも味わいも深くって、これぞ椎茸って感じです。もうそんな椎茸はスーパーでは売っていません。栽培現地に直接買いに行くしかないでしょう。天然エノキダケ、天然マイタケ、天然シメジ、秋にならないと収穫できないだろうけど、一度食べてみたいなあ。奈良では、そんな森林が、どんどんゴルフ場に変わってしまった。人間って愚かだねえ。