道具屋筋で見つけた、かつお節削り器。

私が勝手に道具屋筋と言っているけれど、正式な名前は、千日前道具屋筋商店街なんですね。ここは、いらっしゃい、いらっしゃい。ま、なんでも、見ていってや。たこ焼き屋お好み焼き屋を開店するなら、厨房から調理道具まで、なにからなにまで、当然、吊り下げの提灯やポップまでが揃っています。だから、お店を出すとか関係ない人でも、様々な什器や調理道具を見ているだけで、創造力が掻き立てられます。本当に、楽しいよ。

そんな中にも、あったら便利、楽しいというものもいっぱい。そうなんですよ。今や郊外にどでかいスーパーのショッピングモールがどんどんできている。でも、そこに入っている専門店って、その他のショッピングモールにも出店しているんですね。だからスーパーの専門店たって、結局はスーパー系列の専門店であることが多い。私は個人的に、商店街が好きなんですね。

で、道具屋筋の商店の一角に、レトロな道具を揃えたお店が。懐かしいかつお節削り器がありました。40年くらい前、私たちが子供の頃は、かつお節を削り器でスイッチョ、スイッチョするのが役目だった。そして、かつお節が溜まった引出しを開けると、心地良い匂いが漂ったものだった。その近くに、1000円もしない木製の弁当箱がある。もちろん中国製。あ〜あ、道具屋にもメイドイン・チャイナが入っている。で、奥に行って戻ってきた妻が言った。国産の木製の弁当箱もあったよ。7000円と高かったけど。でも、そんなものでしょう。国産なら、まだ安いかもしれない。5年、10年、さらに何十年と使い続けるためなら、決して安くはないと思うから。