大阪のミナミ、賑やかだった。

今日、久しぶりに妻と一緒に大阪に出た。ちょっとした用事と、あとは妻が欲しがっていたミキサーを買うため。ミキサーなんて、ヤマダ電機のような家電量販店なんかで売っていると思うでしょ。妻が欲しがっているミキサーは、容量が1リットル以上ないとダメで、家電量販店では750ミリリットルクラスしか置いていない。そういえば私が子供の頃の40年以上も前、我が家にもミキサーがあった。分厚いガラスの瓶の底に小さな羽根のようなものがあって、材料をドバッと入れて、グイーンとミキシングするときは、上のパッキンと付いた蓋を誰かがしっかりと押さえつけていなければならなかった。で、ドロドロとコップに注がれたミックスジュースは、この世で最も尊き極上のおいしさに思われたものだった。そんなわけで、子供の頃のミキサーは容量がもっと大きかったと思う。

だから、今のミキサーは、子どもがひとりとかの少人数で、そんなに大容量を必要としないのかもしれない。とはいえ、妻は大容量のミキサーが欲しい。それがあると、おいしいチーズケーキが焼けるという。私もおいしいものは大好きだから。家電量販店って、ありきたりのもの、いわば定番商品しかないんだよね。もっと、個性的な品揃えをした、家電量販店があればいいんだけど。でも、定番を大量に仕入れて、薄利多売で家電量販店って、店舗数を伸ばしたんだよね。いいことだか、悪いことだか。

そうそう、ミナミへ行ったのは日本橋の家電の街を歩いて、妻の欲しがるミキサーを探そうとしたわけ。でも、家電の街って、大きく様変わりしてガックリ。営業している店があまりにも少ない。少なすぎる。これも郊外に次々と誕生した家電量販店が、客を奪っちゃったんだ。ちょっと寂しすぎる。30数年ぶりに訪れた、大阪の日本橋はなんだかワケのわからない街になっている。温和しそうな若者が多い。ちらちらとメイド風のファッションをした女の子が日傘を差して通り過ぎる。賑やかなんだけど、何かが違うんだよね。私たちと。その続きは、また次に。