日溜まり、占領。


やっと太陽が出ました。わが家にも太陽が降り注ぎます。部屋に差し込む陽射しも段々と短くなって。早速猫の殿が、一番暖かい場所を占領しました。この時ばかりは、外を通り過ぎる他のネコに注意を注ぐわけでもなく、ただただくつろいでいます。温まっています。猫が猫らしく見えるのは、日溜まりでうつらうつらするときかもしれません。触ってみるとポッカポカ。気持ちよさそうです。

今日の朝の一品、筍の木の芽和え。木の芽の香りがプーンと漂って、さくさくいい味です。高値のキャベツがなくったって、筍があればいい。それにしても野菜が高いですね。そんなわけでほぼ毎日登場する筍。毎日、サクサク、飽きのこないおいしさです。


気安うに声かけたりせんといて。
新聞を読んでいたら、ある投書が目に入りました。花屋さんで、投書したおばさんが、花を手に取って見ていたおばあさんに「きれいな花ですね」と声を掛けたそうな。するとそのおばあさんは、「あんたはんは、わてのこと知ってはりますのんか」とおばさんに言ったそうな。もちろん見ず知らずだったので、「いえ、存じ上げませんけど」とおばさんは言った。すると、おばあさんは「気安うに声かけたりせんといて」と言って、手押し車を押しながら帰っていったそうな。という内容だった。

声を掛けたおばさん、拒絶したおばあさん。どちらが悪いのか。いや、どちらも悪くない。ただ世の中が悪いだけですね。声を掛けたおばさんは、このおばあさんはひとり暮らしで、息子たちから、詐欺や勧誘が多いから、気をつけるように言われたんだろうと納得したような文面だった。

私が初めて東京に出た30年前、街ゆく人はみんなよそよそしく、気軽に声を掛けないでくれオーラみたいなものが、多くの人にあったと感じた。ま、それはそれでも良かったのだが。その後、東京にもイラン人や、ブラジル人、中国人とかがやたらと増えてきた。東南アジアもいっぱいいる。数年前なんか、池袋の繁華街を歩いていると、聞こえてくる言葉のほとんどが日本語じゃない。もしそんな連中から声を掛けられたりしたら、「気安うに声かけたりせんといて」と言いたくなるだろうな。

要は警戒心を持っているかということでしょう。先ほどのおばあさんも、知人なら笑顔になってさりげなく警戒心を解くことでしょう。その投書の住所は京都市になっていた。やっぱり、京都のおばあさんなんだ。京都の人って、そういうところがあるからね。今は悪質な詐欺や勧誘があまりにも多すぎる。だからやっぱり、気安うに声かけたりせんといて、となるのでしょうね。ところが場所が大阪になると、気安う声を掛け合う人が多い。大阪って不思議な街ですね。