紫の勲章。

のぼり藤とも呼ばれるルピナスの花。じっくり見ていると花弁のひとつひとつに、誰かが住んでいるような。ルピナスをモチーフにした高層マンションがあっても、おもしろいかもしれない。最近の高層ビルってカラス張りとか、金属的な無機質なものばかりで、味気ないんだよね。東京にいたときも、西新宿の高層ビル群を見て、ロボットが暮らす街のような感じがした。大阪のビル群を見てもやっぱり同じ。

やっぱり植物が作る造形美に、人は及ばないのだね。人類もあと100年、200年経ったら、自然との調和を考えて、自然や動植物や、気象や地理条件にあった建築物を考えるかもしれない。で、ルピナスの花を真上から撮影してみました。妻は、紫の勲章みたい、といった。なるほどね。鮮烈な印象を与えられるの、自然が織りなす美だけかもしれない。