神々しいかな、神武天皇陵。


10日ほど前、奈良県高取町の雛めぐりにいった帰りに、ちょっと立ち寄ってみたいところがあった。それは神武天皇陵。なので、橿原神宮前駅で下車した。駅前は、平日のせいか人はほとんど見かけない。タクシーが10数台、暇そうにしているだけ。

駅前から橿原神宮に抜ける、大通りは数人しか歩いていない。通りも、まるでシャッター通り。数軒、はにわ饅頭、はにわ人形を売っている。なるほど、それが名物なんだ。買う人、おるん、って感じ。

妻とてくてく歩いて、橿原神宮は素通りする。自動車だけがビュンビュン走っていくが、神宮に入る車はないような。横は公園のようで、ちらりほらり、散歩の人、希に走る人あり。

そして辿り着きました、神武天皇陵。妻は行かないと言って、入口で待つ。ま、中は砂利だから、歩きにくいし、疲れるわな。その日は、暖かいんだけど、この樹木で挟まれた道は、ひんやりする感覚。真夏でも、心に涼風が流れそうな。真冬だったら、ただ寒いだけかも。で、御陵が見えた。人が3人ほどいる。そこで、引き返した。やっぱり厳かな御陵は、人がいない方がいい。ちなみに神武天皇の即位は、紀元前660年2月11日。ってことは、今年は皇紀2670年。奈良は遷都1300年祭だから、その2倍以上前の昔の話し。

続いて、二代目天皇となる綏靖天皇陵に立ち寄った。うわ〜、こちらはこぢんまりして、ひっそりと。初代と二代目との差はなんなのかな。さらに安寧天皇陵、懿徳天皇陵と、廻ろうかと思ったんだけど、疲れたのでやめた。今井町にも行かなきゃなんないし。2600年前は、空も水もきれいだったろうな。2600年後はどんなに汚れているのだろう、地球は。


許さないぞ犯人。奈良公園の鹿、ボーガンで死んだ。
悪戯や悪さをするバカなやつ、というより、陰湿で残忍で卑劣な悪魔の仕業のような犯行だ。この犯人は。鹿は、人間には悪さをしない。たまに、食べ物おねだりしたり、人の家の庭に入り込んだりするが、ドロボウはしない。

ましてや、奈良公園の鹿は天然記念物。殺傷することは禁じられている。まさか、野犬がボーガンを持って、鹿を射抜く、なんてことはない。でも、奈良県警は、犯人捜しの捜査をまじめにするのだろうか。

矢の指紋は採取したのか。矢の出所は、つかんだのか。ボーガンの所持者は洗い出したのか。この犯人の、ボーガン殺傷歴は鹿だけなのか。どこかの地域で、カラスとか猫とかが、ボーガンで撃たれていないのか。

おそらく犯人は、車で奈良公園に来たものだと思われる。ひとりで来たのか。複数の人間で来たのか。いまさら、自動車の検問をしても遅いだろうけど。まずは、ボーガンの販売店をチェックし、所持者を徹底的に洗い出すことだろう。奈良県警は、しっかりと捜査をしてほしい。犯人の持つボーガンが、人に向けられてからでは遅いのだ。