奈良県高取町、町家の雛めぐりをめざして。

妻が行きたいと言っていた、「高取土佐町並み・町家の雛めぐり」に行くことになりました。妻は出掛けるなら車だと思っている。しかし私は意表をついて電車で行くことに。だって家から駅まで徒歩10分。その距離でさえ、車で行って駅の駐車場へなどということもある。そして雛の町並みは駅から数分。だから、電車で十分です。ま、歩いて5分のコンビニも車だった人だから。

さて電車は、西大寺から橿原神宮前行き急行に乗車。この路線の急行に乗車するのはたぶん40年ぶり。高校2年の時、クラスの友達が柔道の試合に出るというので、畝傍高校の体育館まで数人と見に行った覚えがある。その友人は、試合開始早々、見事な一本勝ちで勝利した。鮮やかすぎて、しょうもない、ということで直ぐにみんなで帰ったような。ま、みんなでワイワイいいながら出掛ける楽しい高校時代。友達がどこまで勝ち上がったかなんて感心ありませんから。いいところまで行ったらしいんだけど、当時、奈良では天理高校の厚い壁があったからね。などと、昔を思い出してしまった。

電車はさっぱり見えない唐招提寺の近くを通り、覆いの取れた東塔のある薬師寺の横を通り、陸と良く散歩をした畑の横を走りながら、そんな説明も妻にする。九条駅を通り過ぎて、郡山城跡の堀のそばを走って大和郡山駅に到着する。城跡でも盆梅展があるんだ。そんな看板が出ていた。ちなみに大和郡山の盆梅展、今が満開ですよ。

郡山を出ると、いっぱい水を張った、四角い小さな堀というか池がいっぱいある。あれは何、と妻は聞く。大和郡山は金魚の名産地ですから。ま、奈良について知らないことも多いだろうから。しかし金魚、名産地ではあるがどのように飼育しているのかを見たことはない。私も知らないことが多すぎる。

続いて平端に停車。ここから天理方面は乗り換え。なんかこの辺りは、何十年とあんまり変わらない気がする。ちょっと長閑な感じがうれしい。そして電車は、たわらほんまち、違います。たわらもとちょう。そうだよな、本町は、ほんまちなんだから。妻が、そう読んだから。八木に近づくと、ビルがいっぱいと妻が言う。確かにそうだ、昔はどうだったか忘れたが、大きく変わったんだろうな。

八木に停車すると、おばさん6人連れがどやどやと乗り込んで私たちの真向かいのシートにズラリと並んで座った。橿原神宮前に何分到着で、乗り換え電車まで2分だから降りたら急いでとか。昼ご飯は、どこそこに予約してあるからとか、賑やかだ。きっとこのおばさんたちも、町家の雛めぐりを目指している。着いたら、なるべく離れよっと。さて橿原神宮前で乗り換えです。いつもながら、乗り換え不便です。この駅までの橿原線と吉野まで行く南大阪線が、何故つながらないのか。それは線路幅が違うんですね。橿原線までが、関西私鉄や、JR新幹線と同じ幅の広軌道。南大阪線は、JRや南海電車と同じ線路幅の狭軌道なんですね。なんで近鉄は同じ私鉄で、線路幅を統一しなかったんだろうね。これが不思議。おっと、長くなったので、「高取土佐町並み、町家の雛めぐり」は、次回に。写真は、郡山城跡、金魚と思われる生け簀、もやっている畝傍山