町家の雛めぐり、土佐街道へ。


雛めぐりのメイン通りとなる土佐街道へ。南へ歩くか、北へ歩くか。さっきのおばさんたちは、南へ行った。じゃ〜北へ行こうか、ということで。細い道の両側は石畳で、そして溝がある。いかにも旧街道といった感じ。味噌売りの看板。塩売りの看板、それぞれ風情があります。

ここで路地に入り町裏へ。ちょっとなんとなく里の景色を見たくなって。遠くにお寺、下の畦をよ〜くみると土筆が顔を出している。小さな川があるが、その流れる水がきれいで透き通っている。田舎だと水もまったく汚れてないんですね。そろそろメインの通りに戻って、雛めぐりの一番南側から再スタート。

雛人形もいいけど、それ以外の小さな人形飾りがなかなかいい。竹筒に入ってかぐや姫のように、とってもかわいい。あるところでは、雛祭りにつきものの、ちらし寿司、茶巾寿司、巻き寿司、いなり、アナゴ寿司などが布で作られ、ほのぼのします。またある場所では、着物を着た女の子の後ろ姿が、布できれいに作られている。その隣の椿の花も、布ですよ。いや〜、おじさんが見ても楽しいわ。

で、メインの雛人形ですが、雛めぐりでは90カ所で飾られている。そのひとつひとつに雛人形に対する思いが書かれている。たとえば、ある雛人形では、こう書かれていた。「昭和三十年に娘が生まれ、嫁の実家から贈られたお雛さまですです。その地方で大体の家庭で飾られていた形だそうですが、少し変わったもので、人形が小さく、「館」が大きく、一般になじみの少ないお雛さまと思います」などと、雛飾りへの説明が添えられている。その娘さんも嫁いだのだろうけど、屋敷付きの人形は持って行けなかったんだろうな。ご実家にもう飾られることもなく残された人形たち。再び顔を見せることができて、本当によかったと思う。そんな思いで、しっかり見ていきましょうか。

豆腐屋さんの店先にあったかわいい雛人形は、卵の殻で作られています。こんなのもかわいいね。床屋さんの軒下には、竹に入った小さな雛たち。これも、本当にかわいい。いや〜、まだまだ楽しめる。続きは、また次回へ。奈良県高取町「町家の雛めぐり」、開催期間は3月1日から3月31日まで。時間は午前10時から午後4時まで。場所は、近鉄電車の吉野線橿原神宮駅から3つめの壷阪山駅で下車。歩いて2〜3分の所から、雛めぐりは始まりますよ。






町家の雛めぐり、スタート。

さてさて、壷阪山駅に電車は到着。やっぱり、目の前のおばさん連中も同時に、下車した。なるぼどねえ。ホームを見ると、下車した人でいっぱい。おばさんがほとんどで、少しおじさんもいる。妻は、真っ先に駅のトイレに入ったんだけど、その後、おばさんたちの行列ができていた。ま、私もおじさん。妻もおばさんだからね。

まず駅を出ると案内所があって、ここで雛めぐりのチラシをもらいます。駅の前の国道を横切ると、雛めぐりのコースがある。その前に、信号のある横断歩道。なかなか青にならないなあと思っていたら、誰も信号のボタンを押していない。ははは、こんなにおばさんがいても、そういうことに気付かないんですね。結局、私が押した。

向こうの方で、部分的におばさんが群れている。そこに雛人形が飾られたいるんですね。距離を置く意味で、ちょっと周囲の建物をしげしげと眺める。駅前なのに、すでに放置したような、かつてのお店、かな。ちょっとかわいそうな建物です。よし、おばさんたちが去った。ゴー。

まず1軒目。はい、普通の雛人形です。でも、その横に飾られているタピストリーというか、手作りのパッチワークが凄い。色鮮やかで、中に、蛇やサソリの文様が。なんで、蛇なんだよ、サソリなんだよと、妻と言いながら。そして普通の住宅の窓にも雛人形が顔を覗かせている。こうやって、町の人が一体になって雛めぐりを演出しているんですね。で、次回に続く。

おっと、ここでご紹介。奈良県高取町「町家の雛めぐり」は、今年で4回目だそうです。開催期間は3月1日から3月31日まで。時間は午前10時から午後4時まで。場所は、近鉄電車の吉野線橿原神宮駅から3つめの壷阪山駅で下車。歩いて2〜3分の所から、雛めぐりは始まります。こちらのホームページ「高取土佐町並み・町家の雛めぐり」http://www.hinameguri.jp/をご参考に。結構、いいところですよ。