妻が焼いた、ホットケーキ。


でっかいどら焼きかと思ったが、やっぱりホットケーキだった。一緒に暮らしてから2年10カ月、初めて見る妻が焼いたホットケーキ。

手で千切ってひとつまみ。もうとっくに冷めているのだが、なんだか香ばしい。ほんのりと甘みがある。牛乳と卵とホットケーキミックスしか使っていないと妻は言うが、ホットケーキミックスに微かに甘みが付いているのだろう。なんだか、懐かしい味。なかなか旨い。結局、手で千切りながら1枚分をペロッと平らげてしまった。

ホットケーキ。そんなもん、自分で作るわけもない。考えてみれば、10年、20年、30年以上食べたことがない。しかし、確かに食べたことはある。どこかの喫茶店だ。皿の上にホットケーキが2枚重なっていて、中心にはバターが乗っている。さらにハチミツの入ったポットが横にある。私は、1枚目をバターで食べ、下の2枚目にたっぷりのハチミツをかけて食べる。ハチミツが、ホットケーキからこぼれて皿にこぼれる。それをフォークに刺したホットケーキで残らず上手に浚うのだ。そうだ、私は結構好きだったんだ、ホットケーキ。

この頃の、ハチミツは国産ばかりで農薬とは騒がれなかったいい時代だから。最後のホットケーキはどこで食べたんだろう。う〜ん、思い出してみる。東京ではない。その前の大阪か。さらに名古屋だったか。さかのぼって神戸。思い出せないが、ナイフでとろけたバターをケーキに広げている光景はしっかりと記憶にある。どこだっけ、思い出せない。ま、いいか。しかし今後は喫茶店で、ホットケーキを食べることはないだろう。妻のホットケーキ、旨かったから。

ところで、高橋大輔選手、銅メダルおめでとうございます。私たちは、この時ばかりはしっかりと演技を見ました。なんせ高橋選手は妻と同じ岡山県の出身。妻にも力が入っておりました。私も、なんとか、という期待が。演技そうそう、4回転ジャンプにすってんころりん。妻は思わず「こりゃダメだ」と絶叫。ちょっとガックリしています。でもステップとかがいい。詳しいことはわかりませんが、とにかくリズミカルで躍動感に溢れている。それは素人目にもわかりました。あの失敗がなければ。で、採点は2位に躍り出た。残るは二人。で、最後から2番目の人が圏外に去って、銅メダル確定。本当に良かったですね。でもロシアのフィギュアスケート、どうしちゃったんだろうね。常に世界の、トップだったのに。



藤田まことさんと、あたり前田のクラッカー。
藤田まことさんが、お亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。藤田まことさんって、57歳の私にとっては、やっぱり幼い頃にテレビで見た「てなもんや三度笠」ですね。だから、コメディアンとしてしか見ていなかったように思う。申し訳なかったのかなあ。

でも、あたり前田のクラッカーって、今でも作っているんですね。そういえば、前田製菓のテレビコマーシャルなんか最近、見たことがないぞ。ましてや、前田製菓のクラッカーは40年以上も食べたことがない。

ランチクラッカーってのもありました。四角くって、ジャムなんかを乗せて食べたっけ。楕円形の小さなクラッカーも食べたっけ。パリパリで、サクサク。シンプルな薄い塩味だったような。

最近のクラッカーっというか、スナック菓子なんて味がごてごてし過ぎて、いかにも食品添加物化学調味料がてんこ盛りって感じですから。あの、シンプルな、前田製菓のクラッカーを食べてみたくなりました。スーパーあたりで売っているかな。今度、探してみましょうか。40年以上も前の味わい、いまでもそのまま残っているといいけど。