おでん、おいしかったで〜、と父が。


ありがたいお言葉を残して父は、帰っていった。もちろん、妻が、父をマンションまで送り届けたのですが。さてさて、父が来たときまで、戻ります。父は、我が家に玄関に到着すると、陸が走ってきてお出迎え。父が上がると、かいたろう、とさっそくブラシと串を出す。

リビングの窓辺に伏せしている陸の横にどっかと座り、陸にブラッシング。胴体の片面は見せるのだが、反対向いてと言っても簡単にはいかない。おすわり、ふせ、を交互に繰り返しながら、父は懸命にフラッシング。そろそろ陸は限界なのか、また私の方を訴えるように見る。お父さん、そうそろ飯にしようで、ブラッシングは終了した。

みんながテーブルにつき、もちろん殿も陸もですよ。いただきます、から始まった。大きな鍋に父は驚きながら、まずおでんのつゆをしゃもじに取り、鉢に入れて味わった。おいしいな〜、と言う。まずは安心です。なんせ味にはうるさい父ですから。

コップに半分注いだビールを味わう。そして、餅入りきんちゃく、たまご、はんぺん、だいこん、牛スジ、ごぼう天などを次々に鉢に放り込む。がんもを鉢に取ったときに、これは妻が作ったことを説明した。へえ〜、器用なことをするんやな〜と父は感心した。いろいろ入ってて、こらおいしいわと。そりゃね、きくらげ、にんじん、レンコン、ぎんなんが入っているからね〜と。

それにしても、父はよく食べます。私たちが大丈夫かなと心配するくらい、よく食べた。うれしいことだけど。おでんは2日目ほどおいしくなるですね。で、父は恐ろしいことを言った。テレビでコマーシャルしてる猫の缶詰はどこで売ってんねん、と。ホームセンターとかに売ってるけど、と妻が。父が買って来て、殿にあげたいんだろうけど。いつも陸ばかりだからね。それを察した妻が、そんなのを食べさせたら口が肥えて、いつものご飯を食べなくなるから、とやんわりお断りを。妻が陸や殿に食べさせているのを見て、父は「子供と一緒やな」とぽつり言う。楽しそうに見ています。そりゃ〜みんな家族ですから。帰りがけに、パソコンを覗き込んで、この写真ええなあ、と。それがこの写真です。



鳩山総理の、人間と地球に関する発言。
人間がいなくなるのが地球に一番優しいと、鳩山総理が言ったそうな。14日に首相官邸で開かれた温室ガス25%削減に向けたイベントで挨拶し、「地球から見れば、人間がいなくなるのが一番やさしい自然に戻るんだという思いも分かる」という発言。こんなことを言うと、突っ込まれるだろうな、と思ってニュースに対するコメントやブログを見ると。まずお前が自転車に乗れとか、率先して土に還れとかとか、まるで2チャンネルのような非難囂々ですね。

私も認めたくはないんだけど、正論でしょう。2000年前には、人口は2億人だったらしい。西暦1000年は3億人。1810年頃に10億人を突破して、1925年頃に20億人。1960年に30億人を超えて、そこから50年後の現代は倍以上の68億人と推定されています。確かに人間だけが、こんなに増加していいものかと思うことがあります。絶滅に追いやった動植物は数知れず、絶滅危惧種は増えるばかり。人口の爆発的増加をなんとか緩やかにしたいと思う人は、いても不思議じゃない。たとえば日本は少子高齢化で、人口の爆発的増加にブレーキがかかり、ゆるやかに人口が減少すると思われがちですが、減った分は外国人が流入することでしょう。それは現実にあります。

人口減少は、豊かな社会を生み出す。という仮説があります。日本では、子供の数が28年連続減少。少子化浮き彫りと、まるでこの現状を嘆いているようですが、人口が限りなく増加するのはいいことでしょうか。たとえば、日本国内の最適人口は、どれくらいなのか、ということを見つめ直す必要があるかもしれません。

地球で言うのならば、最適人口は10億人以下、と言う人がいます。さらに豊かに暮らしうる人口ならば20億人。質素な生活で暮らすのなら30億人が限界、という説が。現状では68億人です。それも毎年8000万人以上が地球上で増加している。難民に、飢餓、干ばつに、戦争。そして地球温暖化。人間がいなくなるのが地球に一番優しいという発言は、悲しくも認めがたい正論ですね。

では、今生きている私たちはどうすればいいのか。より質素に生きることですね。エネルギーをムダにしない。用事もないのに車を運転して騒音出して走り回らないこと。2倍高くても3倍長持ちする良い製品を愛用することです。長持ちするLED電球、もうちょっと安くしてください。食料品は、必ず使い切ること。安売りだ半額だで、結局ムダにしている人は多いはず。必要なだけ買いましょう。レストランや飲み屋でよく見かける光景です。席を立ったテーブルの器を見ると、結構料理が残っています。夜の居酒屋では特に目立ちます。おいしくないのかもしれません。ほんとに、食材が泣いていますよ。人間は動植物の命をいただいて生きているのですから。だから、いただきます、です。