父が間食をやめた。


入院中の父のことです。入院してから、「ここの食事は量がすくのうてかなわん。お腹すくから、なんかこおてきてんか」と、のたまう父。病院の食事は、栄養のバランスも考えてあるし、糖尿病もあるので余計なものを食べてはダメなのに。いくら言っても聞きません。

ところが先日、妻が作ったパウンドケーキを持ってお見舞いに。差し出すと、もう食べへんねん。持って帰り〜。どうしたのかと聞くと、栄養士の方から早くも退院後の食事指導を受けたそうです。退院は、まだまだ先なんだけどね。で、書かれたメモを見ると。

「ドレッシングは掛けすぎない」。父はドレッシングが好き、というより生野菜が嫌いなので、ドレッシングをたっぷりかけて、生野菜の味を消そうとしている。結局は塩分の摂りすぎなんですね。「串カツなどフライばかりを食べない」。ちなみに父は大阪へ出掛けた折に串カツを食べて胸が苦しくなった。串カツ大好きと思われているのでしょう。「魚も食べるように」。わしは魚嫌いや、は、いつもの言いぐさです。

「野菜も食べるように。ひじき、切り干し大根、高野豆腐、お浸しなど」。野菜の総菜など、あまり買いませんから。「うどんの汁は残す」。父はうどんが好き。でも汁は塩分タップリですね。「らっきょう少しなら可」。父はビン入りのらっきょうをよく買い求める。実は入院中もこっそりと持ち込んだ。市販のビン物は塩分が多いので、私から食べないようにしっかりと言い含めました。

結構、食べ物に関しては我が儘な父です。でも、89歳ながら味覚はしっかりしています。10年前にはスッパリと煙草を止めました。そんな決断力があるんなら、饅頭や塩辛いものをスッパリとやめてくれると安心ですが。ま、入院生活で少しずつ食生活の改善を。間食を止めたことは、大いに評価しましょうか。私も50代、塩分の取りすぎには注意しないとね。


ボージョレーを崇拝する、お馬鹿な日本人。
ボージョレー・ヌーボーが解禁になって、なんでもペットボトル入りのボージョレー・ヌーボーを安売りで販売したとか。ボトル価格にすれば1000円もしないらしい。そりゃ〜安いですよね。といって飛びつくような私ではありません。

っていうか、ワインのおいしさって、そんなにわからないんですよ。特にボージョレー・ヌーボーは。だって、サラッとした飲み口で爽やかな味わいの普通のワインじゃないですか。そんなのに2000円や3000円もお金を払うなんておかしいと思っていました。

フランスに滞在していた友達が言っていました。ボージョレー・ヌーボーは、新しいワインができたよ、というお祭り的なワインで、価格はボトルで500円前後。だから、そんなに有り難がる意味合いはないそうです。ま、バレンタインにチョコレート、土用に鰻、という宣伝に乗せられやすい日本人を虜にしたというわけですね。

で、今、ペットボトル入りのボージョレー・ヌーボー販売に、フランス人が文句を言っているらしい。ペットボトル入りの販売は禁止にしたいと。そりゃそうだよね。ボージョレー・ヌーボーに関心のない私にも、ペットボトル入りのワインはどうかとおもう。でも、どうして、どの過程で、ワインがペットボトルに入っちゃったんだろう。

ま、ともあれ、フランス国内ではその程度の価格でしか評価されないワインです。それを日本に運んで、2倍、3倍、はては10倍にまで価格を吊り上げる輸入業者たち。そして、販売店も。お馬鹿なボージョレー・ヌーボー騒ぎから、いい加減に目を覚ましなさい。ところで、ボージョレー・ヌーボーって、この先、いくら寝かせてもおいしくはなりませんから。早く飲むべきワイン。だからペットボトルでもいいんだけど。そこはプライドが高いフランス人。安っぽいペットボトルが許せないんでしょうね。