電信柱のない道路。

奈良県の県道9号線。尼ヶ辻の東にある三条大路五丁目交差点から1キロちょっとだけ、電信柱のない道路がある。電信柱がないということは、頭上に電線やら電話線などの架線がないということだ。つまり、空が風景がすっきりと見えるわけなのだ。

妻も、なんでこの区間だけ電信柱がないのかしら、と疑問を抱く。唐招提寺があるからすっきり見せようとしているのかな、と勝手に納得している。しかしこの道路が、薬師寺の東方を通る場所では、みっともない電信柱がおびただしい架線を引っ張っている。風景が台無しだ。

その薬師寺も東塔の周りに櫓が組まれている。9年をかけて修理をするそうな。東塔をしっかりと組み直すのもいいけど、その風景も周りからきれいに見えるといいんだけどね。電信柱とみっともない電線をすっきりとなくして。

本日、父の1回目のカテーテルによる冠動脈ステント治療が終わった。手術じゃなくって治療と言うんですね。手術と治療って、どう違うんだろう。治療前は元気だった父も、治療後はぐったり。局部麻酔のせいなのか、目を開けたときは現実か夢なのかはっきりと認識できなかったように見えた。

あと2回、この治療がある。1週間後と、様子を見ながらさらに1週間後以降に。冠動脈に狭窄ができるのは、ストレスが主な要因らしい。89歳に父にとっても日々、ストレスを受けているということだ。認知症のみじんもなく、頭の回転はするどい。だからなのかな。無駄な電線をなくして、気持ちをすっきりとさせてもらいたいものだけど。