母の丁寧な仕事。


「お母さん、すっごく丁寧に縫ってある」。8月の終わり頃のことだ。その月のお盆に、私たちの兄弟が集まって、母の着物の形見分けをした。何枚かの着物を持って帰った妻は、それをリフォームしようと、着物をほどきかけた。私には解らないが、妻は「見えない裏側まで、きれいに縫ってあるよ。今時、こんなに丁寧に縫ってある着物なんてないから」という。

私が自宅にいた20歳頃まで、いつも座布団に座り小机で針仕事をする母がいた。近所の人とか、その知り合いとかに頼まれての着物を仕上げるのだ。特に、誰かがお嫁入りするとなると、何枚もの着物に精を出していた。母のささやかな内職だったのだろう。その着物が途切れることはなかったと思う。

ときには家の裏庭で、なが〜い反物生地が2本ほど、竹の針のようなものが何本も打たれ、生地をピンと伸ばし干されていたことがある。洗い張りというものかもしれない。着物って、一度仕上がった着物をまたほどいて、生地にして、その生地を洗ってきれいにして、また着物に仕上げて、生き返るらしいから。

私が、奈良の家を出てからも、その針仕事は延々続いていた。母が80歳を過ぎても、ご近所さんから頼まれると断らなかったらしい。母の生き甲斐のひとつだったんだなあ。その着物を妻はリフォームして、ウエアとスカートを作った。

母の手業は誰も受け継がなかったけど、着物はデザインを変えて、また生まれ変わる。今日は、母が亡くなってから4カ月目。今日は行かなかったけれど明日、お寺の法要を兼ねて参りますから、お許しくださいね。お母さん。


地デジ対応テレビの買い時は、いつが良い?
テレビを見る度にうざったいと思う、画面右上アナログの文字表示。そんな文字表示を出さなくても解っていますって。もちろん我が家は地デジ対応のテレビではない。

実は2年くらい前に買い換えようか悩んだんだよね。ま、大きさから考えたら37型くらいが妥当な大きさか。家電量販店に行ってみると、37型は23万円くらいで売られていた。よしっ。20万円を切ったら買い換えようかと。

で、シャープのある37型モデルが、20万円を切った。2カ月後、さらに2万円安くなった。2カ月後、またまた2万円安くなった。そして12万円くらいになって売場から消えた。登場したときの半額以下になるんですね。

そおなんですよ。液晶テレビってどんどん安くなる。そして次から次へと画質の向上したモデルが登場している。今、37型テレビなら、エコポイントは17000円分。つまり、今販売されているテレビが1万7000円以上値下がりしたら、買い時ってわけですね。

そういえばシャープが、省エネで画質を大幅に向上させた技術を開発し、その技術で作られたテレビがもうすぐ生産ラインに乗るとか。発売されるのは、来年くらいか。エコポイントの発行対象期間は2010年3月31日の購入分までですね。私は少しも焦りません。省エネで、画質が向上したテレビが、買いたい価格まで値下がるまでじっくり待ちます。

来年の4月になり、エコポイントがなくなったときに、販売店やメーカーがどう対応するのかを見守りましょうか。エコポイントって、なんだか面倒くさいし。今のテレビって重いし。37型なら重さが20キロ近くになる。メーカーさん、もっと軽い、薄い、きれい、そして安いテレビを売り出してくだないな。