忙しいお寺さん。

父のマンション宅には、私たち夫婦、姉夫婦と娘、妹夫婦が昼過ぎから集合。今か今かとお寺さん、つまりお坊さんを待ちます。女性たちは、たわいもない話しに花を咲かせ、男性陣は、テレビの中の高校野球を見やる。

な〜るほど、こういうとき高校野球って、それぞれの地元とかでなければ、ふ〜ん、というくらい客観的に見られる。私なんぞは、奈良県ならば天理高校だろうけど、どうせ全国各地から優秀な選手を集めているんだろうな、と思ってるから応援する気にもならない。そんな高校が、ほとんどだろうから、客観的で、熱くもならず見るんだろうな。

でも、つけっぱしの父宅のテレビを見ながら、高校野球を1時間近くも見たのは何年ぶりだろう。やっとお坊さんたちが到着。たち。2人である。あわててお布施を包み替える父たち。最初に用意していたのは、ひとり分だったらしい。

お経が始まる。途中に、○○家とか、初盆とか、の言葉がある。なるほど。あれっ、もう終わった。お茶とお茶菓子を出すも、慌ただしく帰られるお坊様たち。今日一日で、何軒も廻るんだろうな。そして、母の形見分けもすみ、みんな帰っていった。明日は送り火。迎え火は、父がベランダで金だらいの中で火を付けたという。そういえば、昨日の散歩途中に、玄関先で迎え火をしているお宅があったっけ。二泊三日の初盆ですね。

さっきの午後10時過ぎに玄関を出て、タバコを吸っていたら、涼しい。タンクトップだと肌寒いくらい。また耳を澄ますと、ジジジ、チリチリ。昨日より虫の音が多彩だ。夜は、完全に秋なんですね。あっという間に。