SG製品が、安全じゃない。

セーフティー・グッズ、検査もして安全である証しのSGマークを付けた製品で、安全性に問題のある商品が続々登場しているらしい。そんな記事が、7月30日の朝日新聞夕刊1面のトップ見出しだった。

なんでそういうことになるかというと、最初は品質基準を満たした素材で作られていた。ところが、金属などの原材料が高騰し、品質基準を満たす素材自体が安価な素材を混入して作られているらしい。つまり材質を落として安く作る。

最近のSG製品も、ほとんどが人件費の安い海外で作られている。たとえばメイドイン・チャイナですね。そして製造を指導する日本のメーカーも、現地の工場での原材料チェックまではできていないらしい。これって怖いですね。たとえばベビーカーや、お年寄りの歩行補助器が、ポキッと折れたら、命に関わるぞ。

そんなわけでSG製品のリコールで、製品の回収や無償回収が03年以降で31件もあると報じていた。海外製品は8割以上だとさ。

海外製品は、製造を続けているうちに品質が悪化している場合が多いんだって。作り慣れたら手抜きするんですね。SG製品がこれなんだから、一般の製品は、もっと手抜きだらけだろうな。最近の商品って直ぐ壊れるものが多すぎる。100円ライターなんて、タダだからいいようなものの、石がダメになるものが多い。いつまでも使えるいい物づくり、もう一度、日本から始めればいいのだけれど。


梅雨が明けなかった16年前。

妻が、梅雨が明けないかなあ、とぼやく。ネットのニュースでは、エルニーニョの影響で冷夏の予感という。そりゃそうだね、100年に一度の不景気と世の中が騒ぐのだから、100年に一度の気象変動があってもおかしくない。

そういえば、16年前に、梅雨が明けない年があった。1993年の冷夏だ。私はまだ40才だった。エアコンのないアパートでも、気持ち良く過ごせた夏だった。そして秋になると米の大凶作。この時、私は外食が中心の生活だった。たま〜にインスタントラーメンでね。

スーパーに行くと、米が段々と減っている。で、年が明けてからだろうか、よく行く飯屋さんのご飯が変わった。ご飯の中に、細いお米が混じっている。タイ米だ。とうとうタイ米を入れるようになったんですね、と店の主人に言った。ま、安い店だったから文句はないが。

日本人って、普段はあまりお米を食べないくせに、なくなると大騒ぎをするんですね。なけりゃ〜、ラーメンかうどんか蕎麦で我慢すればいいのに。で、たま〜にお米を食べればいい。

さて、秋の米が凶作とは決まったわけではないけど、私たちがすべきことは、ものを粗末にしない、ということですね。特に食べ物。ある自治体が家庭ゴミの調査をしたら、家庭ゴミの中に食品ゴミが多いと。腐りかけた食品のほか、半額シールが貼られた総菜パックが目立ったという。私も東京でひとり暮らしの時は、スーパーで半額シールパックをよく買った。で、結構食べ切れずに捨てていたんですね。反省。だから今の我が家では、できるだけ廃棄食品を出さないように。

今日は朝からいい天気。昼になると空が真っ暗になり、突然のどしゃぶり。家の前の道は、川のようになった。雷が激しくなる。陸も殿も、怖いのかな、窓際から離れてじっとしている。30分で、雨は止んだ。そして、何事もなかったように空は晴れてきた。とても涼しい。何なんだ、この天気。夏は、どこへいった。