本日、母の満中陰が終わって。

5月22日に亡くなった母の満中陰、つまり四十九日が本日無事に終わり、納骨も済ませました。1カ月も経たないのに、もう満中陰と不思議に思われるかもしれません。5月22日で、初七日は5月27日。実際は葬儀の日に初七日を行った。二七日は6月3日で、実際は5月31日。三七日は6月10日。四七日は6月17日。五七日は6月24日。六七日は7月1日。満中陰は7月8日となります。実際は日曜日に前倒し。で、この六七日は7月1日が問題。四十九日を三月越しで行うのを避ける風習がある。「しじゅうく」が、三月「みつき」。つまり、始終苦が身に付く、というわけで嫌うのです。

本日、大変だったのは納骨のための準備。納骨、つまりお墓の中に骨を入れる。我が家のお墓を見ても、どこから入れるのかが解らない。父に言わせると、お墓の前に石が埋まっていて、その石を掘りだし、そこからお墓の下に入れるそうな。

ところがその石は、しっかりと周りがコンクリートで固められている。かつては周りが土だったが。以前に納骨したのは、祖母の時の40年ほど前。覚えていません。とにかく、石の周りのコンクリートを剥がします。トンカチとヤスのようなもので、カンカンと周囲を割っていく、およそ1時間ほどの作業で、やっと石を取り出せた。なるほど、墓の下に穴が通じていて、そこが納骨場所。大変な作業でした。

しかし予想された雨もなく、本堂で満中陰の法要も終わり、納骨も無事に済んだ。妻はその間に、お供え物の分配が大変。一応、参列いただいたご家族全てにお供え物が恙無く行き渡りました。ごくろうさま。そして別会場で法要のお食事。中華の1万円コースだったんだけど、そりゃ〜おいしかったんだけど、お歳を召した人が多かったので、十分に楽しんでいただけたかな〜と。50代半ばの私で、お腹がいっぱい。完全には食べきれていない。もったいない。ちょっと残念。

ところで、満中陰の法要に際して、お坊さんから奈良では、かさもち、の風習があるとか。父も姉も、前回の祖父や祖母の時には、していないから、しません、って事になった。で、ネットで「かさもち」を調べてみると。小さなお餅を丸く7つならべ、それを7段重ねて、49個の餅。満中陰の四十九日です。その上に大きなお餅を乗せた、傘餅をお供えにする。その一番上の大きなお餅を、住職が人型に切るというか、切って人型につなげる。その人型は、笠をかぶり、片手に数珠を持ち、片手に杖を持ち、お遍路さんのように浄土に旅立つことを表しているらしい。この人型の餅を、細かく切って、カラダの悪いところに見立てて持って帰る。腰が痛い人は、その部分を持ち帰り、食べると腰の痛みを持っていってもらえるそうな。う〜ん、そんな風習を知っていれば、傘餅すれば良かったかな。でも、浄土に旅立つ母に、各人のカラダの痛みを背負っていってもらうなんて、かわいそうな気もする。