近所の電器屋さんが、閉店した。


散歩の道中で、よく通りがかる電器屋さんが、いつの間にかシャッターが閉まったまま。店名の入った看板は外され、シャッターには貸店舗の張り紙。あ〜あ、とうとう撤退したんだ。

いつもは50代くらいの男性がひとりで店を切り盛りしているらしく、店の軽自動車がないときは、看板に照明を当てたまま、シャッターを閉めて出張工事なんかに出掛けていたと見える。

店主が店にいるときは、なんだか暇そうな感じ。客が店にいるのは、ついぞ見たことがなかった。やはり郊外の家電量販店に負けてしまったんですね。この電器屋さんには一度も立ち寄ったことはなかったんだけど、こんなお店こそ頑張ってほしいと思っていた。

父が暮らす街も、一応駅前商店街ってのがあるんだけど、結構シャッターの閉まったお店が多い。いわゆるシャッター通りに近い感じ。車を手放した父のような老人にこそ、歩いていける商店街は頑張ってほしいんだけど。

幹線道路沿いには次々と大型ショッピングモールや、郊外レストラン、ディスカウント店、専門店ができている。いくら魅力的で楽しい施設ができても、利用できる人は自動車で、そこまで行ける人だけなんですね。だから頑張れ商店街、頑張れ個人商店。




出生率、なんで奈良県は低いの。
女性が一生のうちに子供を何人出産するかという数、出生率が1.37で、3年連続で増加しているそうな。ま、上昇しているということは、喜ばしいことではあるが、人口減少に歯止めがかかっているわけではない。新聞に各県の出生率が掲載されている。

目に付くのは、九州が高いことだ。福岡の1.37は都会だからこんなものだろうけど、佐賀1.55、長崎1.50、熊本1.58、大分1.53、宮崎1.60、鹿児島1.59、沖縄1.78。私も九州の大分に1年間住んだけれど、九州って、広くって、人の密集感がなくって、のびのびしている。

要は、田舎だなってことかな。大分にいるとき、公園で遊ぶ小さな子供の3人兄弟や、4人兄弟をよく見かけた。大分って、子供が多いと感じた。東京では、考えられない素朴さが、田舎にはある。東京の出生率は1.09。やっぱりね。東京は働く場ではあるけど、暮らす場所ではないんだね。まして、子育てなんか大変だ。

でも、私が暮らす奈良は、出生率が1.22で、とっても低い。なんで?住宅だって大都会よりは格段に安いし、田んぼも畑もあるのに。そうか、道が狭いし、自動車はぶいぶい走る。おまけに道路沿いに危ない溝がある。車もよく脱輪するし、人だって落っこちるだろう。

ちなみに奈良市は毎年1000人ほど人口が減少している。溝の危ないをなんとかしないと、奈良県出生率は上昇しないのかも、なんてね。でも、奈良は暮らすにはいいところなんですよ。