マンションの一長一短。

今は入院している父のマンションを、度々訪れることになった。父の部屋は5階。目の前には別のマンションが聳えるが、それを通り越して遠景が広がる。マンションの良さって、やっぱり眺望だねえ。

日当たりも良く眺望のいいベランダ。残念ながら手すりに布団は干せない。外観を損ねるからとか、落下した場合に迷惑だとか、そんな理由なんだけど。私が2年前に住んでいた東京杉並区のマンションでは、堂々とベランダ手すりに布団が干せた。ま、6世帯分のちっちゃい建物だったから、外観のみっともなさは関係なかったんだろう。でも、南向きで日当たりが良く、手すりに干すと布団がほっかほか。気持ちが良かったな〜。だから、布団が干せないマンションの人は、かわいそう。

父はマンションで新聞をとっている。その新聞受け取り口は、郵便と一緒で1階のエントランス脇にある。つまり玄関から出て、共同の廊下を通り、エレベーターに乗って1階まで降りなきゃなんない。オートロックでセキュリティーも万全なんだろうけど、めんどくさ〜。

で、マンションの室内って、段差がない。玄関の靴脱ぎ場と部屋の床はほんの数センチの差。車椅子だって、ラクラクに超えられる。各部屋間は、つまずく場所だってない。これはお年寄りには安心だ。父たちがこのマンションに移るまでは、築50年以上の木造平屋建て。その住居の中には様々な段差があって、それを父たちは不安に感じていた。だからこのマンションは文句のないはずだけど。

一戸建ての住宅って、大体の家が道路に面した門柱から、玄関入口まで必ず階段が続いている。つまりは、宅地が盛土をしてあり、出入り口となる一般道路より高くしてある。だから階段がある。よく十数段の階段を、杖をつきながら玄関に上る老夫婦をみかけることがある。階段は、さぞかし辛かろう。この先、車椅子にしても、到底利用できそうもない階段だ。

世代や家族に合った住まいの形というものがあるのだろう。若いときは元気に階段を上り下りできても、歳を重ねればそれが苦痛になる。父がマンションを選んだ判断は、本当に正しかったのかなあ。



新聞に見る不景気の実態。

新聞の経済面を見ると、不景気がはっきりと伝わっている。読む、ではなく、見出しを見る、だけで伝わるのだから、なんとも。

「イオン7期ぶり赤字 ジャスコ不振響く」で、内容を読むと、衣料品が不振のようだ。衣料品と言えば、ユニクロのひとりがちだからね。スーパーの衣料品って、全く魅力がない。売場に魅力がない。商品はメイドイン・チャイナばかり。だからしまむらだって苦労している。ユニクロは店作りがうまいね。

「百貨店4社減益 婦人衣料など落ち込む」。百貨店が、本物のいい商品を並べなくなって久しい。百貨店でも、メイドイン・チャイナが多くなって、魅力が無くなるもんだから、客が離れている。今、さらに低価格商品の品揃えを充実させるという。間違ってるね。長く愛着のわく商品を品揃えするべきなのに。

吉野家も減益 子会社ふるわず」。牛丼一筋でやっていればいいのに、ステーキやらラーメンやら、いろいろ手を出すから。結局、小売店や、飲食業は、自滅しているんですね。

「大ガス販売量 7年ぶり減少」。これは工場などの生産性の低下が原因。つまり典型的な不景気の象徴です。私たちは、節約、節電、節ガスに努めましょうか。さらに、コマツ3工場閉鎖へ。大成建設3月期営業赤字転落へ。それにしても、新聞の見出しって、上手く字数を揃えますね。見やすい、わかりやすいからいいんだけど。