陸、すっげー太りよった。


こりゃー、デブ犬じゃー。妻の娘さんが、1年ぶりに我が家を訪れました。彼女が可愛がっているのは、猫の殿なんですが、殿にも陸にも名付け親なんです。

殿が太っているのは、前からですが、1年ぶりに見た陸の印象が、ズバリそうらしいのです。日々毎日、陸を見ている私たちは、ちょっとは気にしているのだが、太ったのかも、というぐらい。

そうか、やっぱりか、太っていたのだ。陸も9才。人間でいうのなら、中年をそろそろ過ぎるのか。つまりメタボ犬、というわけですね。

運動は、いつもの散歩で、その距離とかは、一年前と変わってないはず。残るは食べる量か。ついつい、欲しがるから、おやつを与えすぎ、なんでしょうね。

陸、ぼっけーデブ。パンパンじゃ〜。陸はわかっているのかな。妻と娘さんは、昨日は京都。今日は奈良。京都も奈良も、桜は咲き始めました。明日から、少し寒くなりそうですが、皆さん、お身体には気をつけて。



吉田茂邸の全焼に、思う。
この屋敷は、何かの番組で紹介されたのを見たことがある。広い屋敷、広い庭。確か西武鉄道が所有していたと思う。何のために、所有していたのか。おそらく、マンションでも建てるつもりだったのか。

全焼した家は、かわいそうに。人々の温もりが宿った暮らしという日々の営みが、戻ることもなく、放ったらかしにされて、燃やされちゃった。記事によると、数年後には県立公園にする計画があったという。

大きな屋敷なら、資料館とか、民芸館とか、もっと早く、多くの人が利用できる環境を整えるべきだった、と悔やまれるばかりだ。訪れる人を穏やかな気持ちにさせたことだろう。それに、家は、住んでこそ、暮らす人がいてこそ、家なのだ。

かつて私が東京暮らしだった5年前にアパートを出ることになった。大家さんが、高齢のために、維持できなくなり家も土地も売り払うということだった。出て行くときに、家やアパートをどうするんですかと、聞いたら、火でも点けられたら困るので、早く壊す、ということだった。数週間後、呆気なく壊され、更地になった。今度は、数カ月も経たないうちに、2軒の家が建った。また暖かな営みを抱くことができて、土地は幸せ者だろう。

家や土地を高く売りたいという思惑と、その家や土地を安く手に入れたいという思惑が、交渉として上手く成立しない。旧吉田茂邸も、そうだったに違いない。今、日本には600万戸以上の空き家がある。誰も住まない空き家、草ボウボウで人が立ち入れない更地は、さびしくって、きっと泣いている。その寂しさの怨念が、火となり燃え上がらないことを祈るばかりだ。