自家製のぜんざい。


ちょっと前になるが、一緒にスーパーで買物をしたとき、妻はあれこれと小豆の水煮缶詰を探していた。どうするのと、私が聞くと、ぜんざいを作ろうかと思って、と妻が答える。

あれっ、小豆から作るんじゃないの、と私は言った。じゃ〜といって、妻は缶詰を棚に戻し、北海道産の小豆を買った。だって缶詰にはいろいろな添加物が入っていそうだから。

そして、3時のおやつに善哉は出た。何時以来だろうか。10年、20年以上かもしれない。甘さを控え目にしてある。小さなお餅が3個。冬の味だ。妻の手作り、しみじみと味わった。温かくって、おいしい。

その時に、妻はあんこの話しをした。餅米入りのご飯をあんこでくるんだあんころ餅。これを秋だと、おはぎと呼び、春はぼたもちと呼ぶそうな。ふ〜ん、考えたこともなかったけど。そうか、粒餡ならぜんざいで、漉し餡なら汁粉か、なるほど。

で、あんころもちを調べてみた。あんころ餅とは、中身が餅でないといけないそうだ。じゃ〜あんこが漉し餡だと赤福ってわけか。そういえば、あんこ系の和菓子って、最近食べてないなあ。でも、安い和菓子って、中国産の輸入あんこを使っているから、どっちかと言えば避けておこう。ま、我が家の自家製ぜんざいで十分です。

奈良県の年間宿泊者数、全国最下位。

朝日新聞のなんでもランキング、というコラムがあります。そこで日本47都道府県の年間延べ宿泊者数の07年統計があった。奈良県は115万人で、46位の徳島県124万人に次いで、堂々の最下位です。来年には、遷都1300年祭が行われるというのに。観光地奈良といっても所詮はこんなものですね。とにかく奈良は宿泊施設が少ない。

大きなホテルも簡単には建てられない事情がある。たとえば、ある場所にホテルを立てようとする、その前に、必ず発掘調査が行われる。そこで、何かが見つかれば、これは大変なことで、もう数年間は工事凍結、となるわけだ。

正月に奈良を訪れた友人も、京都に宿泊して電車で奈良を訪れた。ちなみに京都の延べ宿泊者数は961万人で全国10位。たいがいの人は、京都に宿泊して、まず京都見物、ついでに奈良、というわけだ。

奈良の寺院は確かに観光客は多い。しかしそれが大阪や京都の宿泊客だとしたら、あまりにも悲しいですね。宿泊数の1位は東京3718万人、2位は北海道2492万人、3位は大阪1600万人。4位千葉1480万人、5位静岡1342万人。東京や大阪はビジネス客が多いから。北海道は観光。千葉はディズニー。静岡は熱海がある。

3月20日には神戸の阪神三宮から近鉄奈良まで直通運転が開始される。これにより神戸の宿泊客も手軽に奈良に移動できるわけだ。宿泊地としての魅力が少ない奈良は、直通運転で客を他府県に取られるだろうね。