壁にびっしりと。

今日は、うららかな暖かさ。やっと背筋がシャンと伸ばせて、気持ちも伸びやかです。春はやっぱり近づいている。

などと気持ちよく街を歩いていると、壁にビッシリと落書き、じゃなくてツタかなにかの植物が這っている。せっかく、気持ちがいいなあ、と和らいでいるのに、これを見て背筋がゾクッ。ま、冬だからね。

人類が滅亡して、かつて栄華を誇った近代ビルや建築物は、このように植物が支配する世界に変わるのだった。なんてね。夏の間は、緑の葉っぱで覆われて、涼しげでいいんだけれど、冬にこういうのを見ると、荒れ果てた世界を想像させますね。

持ち主の人は、最初の一筋が這ってきたとき、どう思ったのでしょうね。おお、かわいい、かわいい、涼しげでいいじゃん。緑の葉っぱは照り返しも防ぐし。と、5年、10年、放っておくとこうなるんですね。大きなお世話だけど、家が傷みますよ。

しかし、植物はたくましい。建物を傷めないように、植物をこういう風に利用させてもらって、光合成二酸化炭素から炭水化物を合成し、同時に水を分解しながら酸素を発生してくれるのなら、万々歳じゃないか。壁にびっしりは、見ちゃ〜いけない、メタモルフォーゼの途中だったのかな。今度は、青々と葉の茂ったときに来てみようか。



漢字検定というクイズで儲ける輩たち。
日本漢字能力検定協会が、受験料やらで何億と儲けているらしい。数千円で受験料を支払って、その受験者が数百万人となれば、数十億というわけで、そんなお金がどこに移動するかは、誰の目にも明らか。

結局は理事長が経営する会社に資金が移動して、そこから儲けているんだろうけど、文部科学省も調査結果を公表しないし、内部告発もないから、すべては闇の中だ。政治家はこのシステムをどう見ているのだろう。実態を暴く必要もないのか。

ま、漢字ブームを盛り上げているのは私たちで、漢字検定の受験料も納得して支払っているのだから、漢検協会がお墓を買おうが、家を買おうが、親族が経営する会社に資金を流そうが勝手なんだろうね。

活字離れが叫ばれる中での漢字ブームって、やはり変な世の中だ。Qさまや、その他のクイズ番組で、難問の漢字が良く出てくるが、その漢字は読みはもちろん、どういう意味で、どの小説のどんなシチュエーションで登場するのかを知れば、より漢字に親しめるのに、と思う。

私は、学生の頃から漢字は苦手だ。なぜなら、それは本や書物をほとんど読まなかったから。だから、国語の点数は低かった。社会人になってから、いろいろ小説などを読むようになると、読解力や国語力が自然と上がり、高校の頃、もっと本を読んでいれば良かったのに、と今は後悔。ま、私は漢検なんか受けたことがないし、受ける気もさらさらない。漢検をこれ以上儲けさせる気もないから。だから、本をじっくり読みましょうか。