33年ぶりに妻が作る袋ラーメン。


土曜日の朝は、ごはんのない日。つまり前日に、ご飯を炊いていない。前日の夕ご飯は、お好み焼きだったから。

そこで朝、私はインスタントラーメンにしよう、と妻に言った。昨年秋、妻が北海道旅行したときに用意した明星チャルメラが、まだ残っているからだ。こんどこそ、賞味期限以内に食べきらないと。

袋ラーメンやカップラーメンは、乾麺に油を染み込ませている。これが、賞味期限を過ぎると、確実に酸化していく。一度、賞味期限を半年過ぎたカップ麺を試したことがあるが、味はひどかった。ある友人は、そんなカップ麺を食べて数カ月の味覚障害を引き起こしたという。ラーメンは賞味期限を守りましょう。

と、いうわけで妻が作ってくれた。作るときに、妻がポロッと言う。インスタントラーメンを作るのは、2回目ね、と。そして、33年ぶりといった。まだ学生時代、垂水の私のアパートで、二十歳だった彼女は、袋ラーメンに薩摩揚げを入れて作ってくれた。

さて妻の作るラーメンは、キャベツ、もやし、炒めた豚肉、ネギがたっぷり。出汁も、昨日のお好み焼きのカツオ出汁にチャルメラのスープを加えて作ったという。私の溶き卵とネギのラーメンとは大違い。袋ラーメンが、こんなに豪華になるとは。


きゅうり1本、48円。

私がちょっとした用事で駅の近くまで出掛ける。妻に、何か買ってくるものはあるか、と聞くと、はるさめ、ちくわ、と言う。そう、妻は昨日、春巻きを作りたかったのだが、肝心のはるさめを切らしていた。ちくわは、春巻きの具というわけだ。さらに、きゅうりを1本買ってきて、と言う。ふ〜ん、この時期にきゅうりと、いぶかしげに思う。

そして、スーパーに入った。土曜日の午後はおばちゃんだらけだ。どのおばちゃんも、買物カゴを手に持ち、あっちへこっちへせわしく動いている。店が小さく狭いせいか、カートをのんびり押しながら買物をする人はいない。小さなスーパーだと、ほぼ数日の必要なものだけを、車を持たないおばちゃんが、買物カゴで買うのだ。なるほど。

さておき、きゅうり、きゅうり、1本のきゅうりっと。3本パック100円。1本だけでいいのだ。あったあった、裸のまま並べられたきゅうりが。1本48円。ん、高くないかい。そもそもキュウリって、夏の野菜だ。今の時期にあることがおかしい。重油燃料を使ってのハウス栽培。コストがかかるのは当たり前。だから冬のキュウリは1本48円。

キュウリは高い利尿効果の高いイソクエルシトリンという成分があるので、むくみとりの効果がある。むくみのあるときに生でかじったり、皮を干したものを煎じるといいらしい。ぬか漬けにすることで糠のビタミンB1がたっぷり染み込むという。あと、キュウリにはビタミンCを破壊する酵素があるので、他の野菜やくだものと混ぜるときは要注意。キュウリパックも、却ってシミを増やすことになりますよ。

で、買って帰ったキュウリ。妻に、何に使うの?と尋ねると、酢の物に、という。なるほど。まさか、パックにはしないよね。