ラクダの旅 前半


広大な砂漠の中を、3頭のラクダが歩いています。お母さんのラクダと、その子供のラクダが2頭。何かに誘われるように、ゆっくりですが、みんなの足取りは確かです。見渡す限りの砂漠。周囲には、生き物の気配はまったくありません。子供たちは、しっかりとお母さんの後に付いて、3頭は、ただただ、歩き続けています。それは、目的地があるから。

そこへ突然、3羽の鳥が舞い降りてきました。
ラクダさん、ちょっと背中で一休みさせてください」
お母さんラクダは、
「ああ、いいですよ。あなた方が、上にのっかっても、ちっとも気にならないから」
鳥たちは、お母さんの鳥と、子供の鳥が2羽。やっと、休むことができました。3羽はそれぞれ3頭の上に乗って、ゆらりゆらり、鳥たちはほどなく眠りにつきました。ラクダたちは、何事もなく、いつものように砂漠を歩いています。ラクダのお母さんは、どうしてこんな所を飛んでいたの、と思ったけど、みんないろいろな事情があるのだから。それに鳥たちは疲れて眠っています。ま、言いたくないことはあるものね。しっかりと、歩みを進めます。

数時間歩いたでしょうか。突然立ち止まったラクダのお母さんが、首を伸ばし鼻でニオイを大きく嗅ぎました。目を覚ました鳥のお母さんは
「どうしたの」と問いかけます。
「この先に、オアシスがあるわ。そこへ行きましょう」
ラクダのお母さんは、うれしそうに答えました。
ラクダたちはここ数日、水を取っていません。鳥たちも、のどはカラッカラです。脚を早めて、歩きます。しばらくして、ラクダのお母さんは急に歩みを止めました。
「どうしたの」
鳥のお母さんが聞きました。
ラクダのお母さんは、悲しそうにその訳を答えます。
「水のニオイの中に、人間のニオイが混じっている」

「私が、様子を見てきましょう」
鳥のお母さんが、言います。
「お願いします。ただ、絶対高く飛ばないでね。彼らは、銃という武器を持っているから」
ラクダのお母さんは心配そうに言いました。
鳥のお母さんは飛び立ちました。高く飛び上がると、遥か先にオアシスが見えます。直ぐさま高度を低くして、用心深く低く飛びながら、オアシスに接近します。数頭のラクダと数人の人間が見えた。と思った瞬間、ヒュンと直ぐ横を何かがかすめた。直ぐに、オアシスからバーンという音がしました。

つづく、後半へ。




定額給付金自民党になびく、お馬鹿な国民。

今度は、朝日新聞社世論調査です。ま、ここも、麻生内閣支持率19%で、不支持は67%。読売と似たようなものです。で、この中で、定額給付金に関する質問事項に注目。定額給付金を配った方がよいは、全体として28%、やめた方がよいは63%。ま、そんなものでしょう、定額給付金は評判が悪いもの。ところが、自民党支持者になると、配った方がよいが48%、やめた方がよいが43%。ん、これって、どういうことか。

な〜るほど、定額給付金をちらつかせることによって、自民党支持になびく国民が多いのですね。そりゃ〜、私だって1万2000円は欲しいです。でも、1万2000円って、使うとあっという間じゃないか。

じゃ〜ここで、定額給付金を12万円にしたらどうか。予算は20兆円です。自民党の支持率は上がるでしょうね。でも、12万円で、都会に住んでいる人は1カ月も暮らせない。それに、みんなはきっと貯金に廻すでしょうね。

さらに定額給付金を120万円にしたらどうか。これだけのお金なら、みんな使うでしょう。もらった半分の60万円くらいは、きっと使うと思うな。みんな自民党に感謝感謝で、解散総選挙自民党の大勝利。予算は200兆円です。もちろん、不可能ですね。

つまり定額給付金とは、そういうことです。配ることで、自民党公明党に投票してくれよな。で、もらったなら、自民党に投票するぞ、という人もいることは確かです。ま、民主党はこれに反対しているわけで。とにかく国民の63%が反対している定額給付金自民党で、ただひとり反対するのは、渡辺喜美代議士だけ、というのも不思議だが。そんなわけで、勇気のある渡辺喜美代議士、がんばれ。