梅が咲いた。


数日前に、妻が突然に、梅が咲いたと、うれしそうに叫んだ。まだ、一輪だけど、とも。部屋に活けてある切り花のひとつに、梅の小枝がある。さっき見ると、かなりの花をつけていた。

野山の梅も、少しずつ蕾を膨らませているのだろうか。よく散歩で通りがかる、たぶん桜だと思うけど、小枝にはしっかりと細い蕾がついている、春はまだまだ遠く、昨日、寒の入りに入ったばかり。

散歩で気付くことがある。柿の実が、もぎ取られることなく、放置されている木が多い。それも、家の庭なんかで。その周囲には、カラスが食べ散らかしたのか、自然落下にしては、離れた場所に落ちている。

中には、7、8メートルくらいの高さになって、これじゃ〜人も取り切れない場所に実がなったまま。手入れをしなかったばかりに、木が伸びっぱなしになったんだろう。耕作放棄農地というのがあるが、これは収穫放棄木に当たるのかもしれない。

とにかく、もったいないな〜、というのが正直な感想。大量生産の大量消費で、飽食の国、日本とも言われたが。農地、食品、人材、住宅、それぞれにもったいないな〜、というのが今の日本に、あまりにも多すぎるのが問題かも。咲いた梅、じっくりじっくり観賞することにしましょうか。


高齢者に、アルコール依存症が増えている。

そんな社説が、昨日の新聞にあった。わざわざ、こんなことを社説で取り上げるかな、と思ったが、ことは深刻なようだ。高齢者とは、65才以上の人を指す。ちなみに75才以上は後期高齢者

で、どういう人がアルコール依存症になるのかというと、60才の定年まで、真面目に会社を勤め上げた。そして定年後、妻と一緒の家庭生活となる。育った子供たちはそれぞれ社会人となり、新たな家庭を持ったりで皆、家を出ている。二人だけだと、段々と変化のない暮らし向きとなる。そこで、ついつい昼間から、ほんのちょっとだがお酒に手を出してしまう。それが、2年、3年と続いてきて、アルコール依存症になるのだそうな。

つまり、外出しないことに大きな要因があると思う。また、仲間が集えるような趣味を持つことも大事でしょう。パソコンがあれば、時間なんかあっという間に過ぎるはずだけど。ま、想像するに、アルコール依存症の高齢者はネットと無縁の環境にあるに違いない。つまり、パソコンが使えないから。

ところが、アルコール依存症の患者は、適切な治療を受けて、アルコールなしでも生活できるようになる。ただし、しばらくは、である。結局、元の家庭環境では、再びアルコールの手を出してしまうのだ。そして、その高齢者とは、高度成長となった昭和30年代後半から40年代前半を支えた、若き企業戦士が多いのでは。かつては、家庭を顧みない仕事人間として。

定年後の時間を持て余す生活。それがアルコールへと、はまってしまうのだ。この、私のブログを、今、読んでいる人は、絶対にそんなことはないでしょう。ネットを通して社会と関わっている、若い人がほとんどだから。あなたのお父さんにこそ、そういう悲しい可能性があるのかもしれないよ。