奈良の夕日。


奈良の夕日です。生駒山のかなり南にストンと落ちる。時刻は午後4時40分くらいか。日の入りが段々と遅くなって。でもそれ以上に、日の出が段々と早くなって、もうすぐ冬至ですね。

空の雲も、秋のようなダイナミックさはなくて、なんだかひっそりしている。この夕日に当たる木々の葉っぱが、ただ枯れているんだけなんだけど、紅葉のように輝いて見える。

野山もそんな感じで、遠目から見ると、緑だったり、赤く染まってたり、黄色っぽかったり。平野部から見る山並みの景色は、つくづくいいな〜と。それが奈良盆地から見る景色の醍醐味ですね。

ところで明日は春日大社若宮神社のおん祭で、お渡り式があります。簡単に言えば、いにしえの時代の風俗衣装をまとった時代行列です。

800年以上毎年、絶え間なく行われてきた行事らしい。市内の中心部は、交通規制で車は入れませんのでご注意を。天気が良かったらいいけど。



未曾有の大不況、という悲鳴が上がる。

昨日、広島の友人と久しぶりに電話で長話をした。会社の景気が悪いという話しについで、広島の都市も景気が悪いという話しになった。広島といえばマツダ企業城下町。ご多分に漏れず自動車メーカーのマツダも、まずは派遣切りからリストラが始まって、今やそんな話題が全国各地でわき起こっている。

次はアーバン・コーポレーションの話しになって、アーバンは広島が本社。倒産して、民事再生手続きを開始していることは誰もがご存知のはず。アーバンは、広島銀行が地元企業として大事に育てていこうと融資をしていた。約500億らしい。そこへみずほ銀行が1000億円をより低金利で融資をした。調子に乗ったアーバンはどんどん事業を拡大した。不動産も頭打ち。サブプライムの損失も影響したのかも知れない、みずほは融資のあ回収に動いた。いわゆる貸し剥がしだ。で、無事にみずほは1000億円を回収したが、おかげでアーバンは倒産。かわいそうに。

大手都銀ってそうですね、巨額の資金を低金利で融資する。どこの企業だってパクッと食いつきますよ。折角、地銀が大事に大事に育てようとしているのに、いきなり割り込んで、パッと資金を引き揚げてしまう。残酷だ。

で、都銀の話しになって、某大手都銀の広島支店は、正社員は数名で、あとは派遣やパートで構成されているとか。その正社員だって、融資や審査の決裁権はなくって、取引を始めようとしている会社関係の書類をすべて東京の本社にファクスかメールで送るらしい。つまり決裁権は、東京だけにある。正社員は、単なるご用聞きだけで、銀行マンとして仕事は面白くないだろうな。

都銀の地方支店は看板だけで、すでに地方は切り捨てている。こんな時こそ、地銀や信用金庫は頑張って地元企業を支えなくては。企業を倒産させるのは、景気ではなくて、貸しはがす銀行だから。あっそうそう、未曾有は、みぞうゆう、と読むのではなく、みぞう、です。セレブ麻生総理みたいに読みを知らないと、恥をかきますよ。