冬前なのに、タケノコをいただいた。

突然、義兄が我が家に届けてくれたのは、なんと筍。竹藪近くの田んぼで掘ったという。筍って、冬から春にかけてが通常なのに、なんと早い筍で、まずは驚き。

筍は、早く茹でなければならない。というわけで、早速、妻が茹で上げた。義兄が届ける折に、ワサビ醤油で食べるとおいしいと。つまり、なんだ、筍のお刺身。どこかで効いたことがあるぞ、筍の刺身は。これも、やってみましょう、ということで。

ご覧のメニューになりました。ギンナン入りの筍ご飯と、筍のお刺身。このお刺身がさっぱりとしてサクサク。まったくえぐみもなく、歯ざわりがなんともいえぬ、心地良さ。筍ご飯もむろん、おいしい。

筍って、まったく栄養がないって思っている人が多いけど、食物繊維とカリウムがたっぷり。それに冬の筍は土の中にあるので、栄養分も多そう。ずーっと前におもいッきりテレビで言っていたけど、筍に含まれるアミノ酸の一種、チロシンは紫外線を吸収し、肌の細胞を守る効果があるとか。

さらに、筍に含まれるパラークマル酸とフェルラ酸は血糖値を上昇させる酵素の働きを抑えて糖尿病を予防する効果があるとか、言ってました。要は、メタボ抑制の効果があって、ダイエットにも使える食材ってわけですね。冬の筍、本当においしいですよ。国産、新鮮、さすが奈良だわ。




元厚生次官宅襲撃事件と犯人と犬。

元厚生次官宅の理不尽な殺人事件が起こり、犯人が自首して逮捕された。今やどの局でもニュースとして報道されている。犯人の現在の顔と、高校時代の顔写真が報道されていたが、あまりにも顔が違っている。その人が経験した人生が顔を作るのだと言うけれど、高校以降から46歳まで、この男の身に何が起こったのだ。そんな厳つい顔つきだ。

保健所が何万頭の犬を処分したことに憤りを感じたと言うが、その犬を捨て去った人間に対して、この男はどういう思いを抱くのか。わからぬことだらけだが、犯人の男の顔だけが、何かを物語っていると思う。そして、この男には深い孤独があったと思う。

犬と言えば、我が家も犬を飼っている。大型犬のシェパード、といってもちょっと雑種が混じっている。しかし、犬種などは関係ない。彼の名前は陸。愛犬だし、なくてはならない家族の一員だ。悲しそうな顔、うれしそうな顔、そのすべてが愛らしい。確かに、そんな犬を処分するなんて残酷なことだ。

それ以前に、犬を捨ててしまうなんて、そんな人間の方がもっと卑劣なはず。時々、でっかいホームセンターに行く。必ずペットコーナーがあって、ガラスの向こうに愛らしい犬がいっぱいいる。妻は特に犬が好きなので、その場所にたいてい釘付けとなるのだ。

ガラスケースには値札が貼ってある。10万円、15万円。ちょっとした犬種なら数十万円する。生物を高額な金で買うなんて、と思う。そんなペットブームだからブリーダーなんかが人気のようだ。安易に繁殖をさせている。しかし廃業する業者もいる。引き取り手のない犬は保健所に持ち込まれる。これでは犬だけでなく、保健所もかわいそう。

みなさ〜ん、犬を絶対買ってはいけません。子犬が生まれたら、分けてもらうか、あるいは、捨てられたかわいそうな犬を引き取ることが、これ以上の悲劇の抑止力となることでしょう。アメリカの次期大統領オバマ氏も、子供のための犬は収容施設から雑種犬を引き取るらしい。ペットを飼いたい人は、これを見習って欲しい。我が家の犬も、かつては捨て犬でしたから。