ボジョレー・ヌーボー解禁と騒ぐが。

ボジョレー・ヌーボーの解禁日が20日の明日となりました。私は酒好きです。従って、たま〜にはワインも嗜みますが、毎年繰り返されるボジョレー・ヌーボーの解禁日騒ぎは、馬鹿馬鹿しく思っている。

特に今年は、もっと馬鹿馬鹿しい。そもそもフランス人の暮らしに根ざしたワインは、価格にして1000円前後。それでも、おいしいワインは数々あるらしい。ワインは寝かせるとどんどん深みが増す。ま、日本における古酒と同じで、ひと味違う。

ところが新酒のボジョレー・ヌーボーは、そのフレッシュさだけが取り柄だ。価格は2000円から3000円。フランス人は、フレッシュさだけが取り柄のワインをこんな価格では決して買わない。つまり、そんなにおいしくもないワインを、ボジョレーというだけでありがたがり、買い付けたためにここまで価格が値上がったのだ。

今年が特に馬鹿馬鹿しいと言ったのは、このボジョレー・ヌーボーの買い付け時期が6月だったこと。この時期は、1ユーロが160円台と一番高い時期。今はユーロ安なのに、ボジョレー・ヌーボーは、昨年より5%も値上がっているのですよ。だから馬鹿馬鹿しい。

ワイン好きの皆さん、ボジョレー・ヌーボーなんぞに飛びつくことはありません。今の1ユーロ120円台の、安くておいしいワインがもうすぐ日本に到着するでしょう。がんばれ、ユーロ安の円高。海外ワイン好きは心の中でそう思うでしょう。でも、日本にもおいしいワインがあるんだけどな。本来、ワインには旅をさせるな、といいますから。