かつお節は、うどんの出汁に。

昨日、奈良市街の西口かつを店で買い求めた、かつお節。早速、妻は、晩ご飯のうどんに出汁として使った。

出てきました、お揚げがのったうどん。つゆはほとんど色がなく、かつおの香りが漂っている。出汁には、かつお節と日田の薄口醤油しか使っていないという。ひとくちすすってみる。かつおの出汁が十分に効いていて、お醤油とほどよい味加減。そう、これぞ関西のうどんの味。

東京は、どっぷりと濃い口醤油で、みりんもたっぷり入り、甘辛風味。そばにはいいんだけど、うどんにもほぼ同じ出汁を使うから、東京ではうどんがいまいち。ま、東京はそば文化だから。でも、しみじみ、いいな、関西のうどん出汁。

ところで、うどんは、まだまだあります、矢掛のうどん。しこしことして腰があり、少々煮込んでも、のびることはない。妻と二人分で、二人前の3分の2を使っている。前に、二人前を二人で食べたら、死ぬほどお腹いっぱい。矢掛の人って、うどんは大食漢なのかな、などと。

おかずはサンマです。もちろん大根おろしたっぷりで。うどんをすすり込みながら、サンマを食べる。サンマが辛いくらいのインパクト。それで、うどんをすすると、ちょっと物足りないかな。でもその感触が、サンマの強い味をじっくりと和らげてくれる。うどん出汁、やはり旨い。お揚げも、今回は、出汁の味を壊さないように、控え目の味付け。サンマを食べ、また汁を飲む。う〜ん、いいねえ。100グラム210円。一番安いかつお節でも、いい出汁が取れるものだ。


クローズアップ現代内定ブルーの警告。

数日前ののNHKクローズアップ現代は、内定ブルーの警告、就職活動がはばむ人材育成、と題された内容だった。今や大学生は3年生の秋から就職活動が始まる。

学生たちは、就職活動に時間を取られて、学生本来の勉強が疎かになる。また、早々と内定を決めても、この企業でいいのかと自問自答が始まる。そして、その後も就職活動を続けてしまう。またまた勉強が疎かになる。大学は、単なる就職への窓口なのか。

一方、企業側は内定の辞退者を見越して、多めに内定を出し、頻繁に電話連絡をして内定者を囲い込もうとする。それでも、内定を辞退する学生はいる。その結果、企業は、勉強が疎かになった学生を取らざるをえない。そもそも、そんな企業には、勉強を十分にした成績優秀な学生は必要ないのかもしれない。

では、入社時に、基礎の勉強も十分にできていない学生を採用しちゃった企業はどうするのか。もう一度、大学で必要な基礎を学び直してもらう。社内研修に、従来以上に時間をかける企業もあるようだ。無駄なコストだね。

一番困っているのは、学生の教育に時間が掛けられなくなった、大学なのだろうか。いやいや、今の大学は、学生たちの就職率のアップに、全精力を注いでいる。教育は、どこへ行ったのだい。少子化で高校卒業生すべてが大学に入れる、全入時代は近い。学生が集まらない大学も出てくるだろう。本当に大学を卒業した、というレベルの一般教養、専門知識を熟知しているのだろうか。つまり、大学自身が、本当の教育をしているとは思えない。

生き残りを賭けて卒業生を送り出す大学。大学生としての基礎知識に欠けた卒業生を受け入れる企業。知識がまともに根付いていない大学卒業生。三すくみの最悪スパイラル。企業が3年前に採用した新卒のうち、何パーセントが残っているか、を数字にすれば、企業判断の指数になるのかも。ま、企業はそんなことを公開するとも思えないが。

久しぶりにNHKクローズアップ現代を見たが、数々の問題点を浮き彫りにしながら、じゃ〜どうすればいいのか、の提案が弱すぎる。NHKだから、そこまで言えないのかなあ。問題点を指摘しながら、なんら解決策を打ち出さないのは、今の政治によく似ているなあ。