ご飯の友、3種類。


最近の朝食で、必ず並ぶ物が、この3種類。一番へ左は、誰もがご存知の梅干し。奈良で、塩だけで作った梅干しが売っていないと嘆いていたら、なんとお隣さんからいただきました。

もちろん自家製の手作り。お孫さんも好む味として、塩分をちょっと控え目にして作っているとか。妻は梅干しが食べられないため我が家では、梅は梅酒に、梅ドリンクに。梅干しは、ない。残念。梅はその日の難逃れ。でも奈良では、朝茶はその日の難逃れ、らしい。だから茶がゆがあるのかな。詳しいことはわかりませんが。

真ん中は、ご存知、穂紫蘇の佃煮。もう残りもわずかとなりました。物には、旬があるから、また代わりが出てくるでしょう。と思っていたら、右は、昆布の佃煮。出汁を取った後の昆布も、そのまま捨てるには忍びない。というわけで妻が佃煮にしました。

これだけ、ご飯の友が揃っていると、他におかずは入りません。具沢山の味噌汁があればいい。さらに、漬物もある。こういうシンプルな朝ご飯って、けっこう好きなんだな。

今度は、かつお節の出汁がらで、ふりかけを作っているらしい。そういえば、いりこだって、出汁がらにはカルシウムがたっぷり。粉末の調味料じゃなくて、昆布に、かつお節に、いりこなどを使って昔ながらの出汁の取り方、見直してみるのもいいかもしれない。出汁がら、まだまだ食べられるからね。



高い塀で安全が守られる、要塞の街。

数十区画の住居を、高さ2メートルのフェンスが囲い、赤外線センサーが張られ、監視カメラ数十台が見守る。正面ゲートは警備員が24時間の警戒に立つ。万全の警備体制だ。

そんな住宅街やマンションが注目を集めていると、数日前の朝日新聞は紹介していた。記事では、兵庫県のベルポート芦屋。マザーヴィレッジ岐阜、東京・池尻のマスタービューレジデンス、建設中の広尾ガーデンフォレストやグローリオ蘆花公園が紹介されている。高いのは塀だけではない。購入価格も高いのだ。そして、人気も高いのだ。

どの要塞マンションも邸宅も、高価だが売れ行きも好調のようだ。つまり要塞の街としての安心や安全を買い求める人が多いのだ。また高額物件だからこそ、購入客は限定される。安全を求める富裕層なのだ。そこは彼らだけの居留区。まるで在日米軍の住宅地ですね。

そういえば、東京の郊外、のどかな一戸建てがゆったりと並ぶ高級住宅街に、要塞のような住居が誕生した。まるで、周囲との関わりを拒絶するように佇んでいた。セキュリティーも完璧。どんな人が住んでいるのか知る由もない。20数年前のできごとだ。有名な芸能人だったらしいが。

彼らは要塞によって守られているが、私たち一般庶民はどう自分たちの住まいや安全を守ればいいのか。それはお隣やご近所とタッグを組んで、守るしかない。コミュニケーションによる情報の要塞作りだ。

かつて田舎の集落では、隣近所がみな知り合いで、和気あいあい。家にカギを掛けることなどない、そんな村や町が多かったはず。村や町の至る所で井戸端会議があり、人の目線は常にある。行き交う人もそこそこいる。しかし今は移動や買物がほとんど車に取って代わり、道路も車は通るが人影がない。若者は村や町を離れて都会に出て行く。

さて都市部の、要塞の街に入れない人々はどうするのか。街では、ひったくりや痴漢は日常茶飯事。些細な事件が積み重なって、凶悪な事件にも繋がっていく。日本は、あまりにも犯罪が増えすぎた。これを抑止するためにも、まずは、人間の目による監視。知らない人にも、こんにちは、と声を掛け合うコミュニケーションづくり。どこの町や村でも、自分たちを守るために必要なはず。