ダイナミックな、秋の空。


秋の空って、ピーカンの雲ひとつないときは別にして、雲の変化が、存分に楽しめますね。水のある惑星で良かった。大気のある惑星で良かった。そんな当たり前のことが、しみじみと味わえる季節。

草花の変化もきれいだけど、やはり空はダイナミック。奈良って、空が広いという人がいるけど、確かに実感します。

一方、水田では稲刈りが終わったところがある。稲が干してある。妻が言う。はぜにしているのって珍しいね。今はコンバインだから、田舎でもほとんど見ないよ、と。

1カ月くらい、こうして干しておくと、米に甘みが出て、とってもおいしくなるのよ、と。子供の頃、稲刈りが終わると、どこの田んぼでもこうして干してあった。籾を取った稲藁がドーンと積んであって、みんなでトランポリンのように飛び跳ねて遊んだっけ。

こしひかり、ささにしき。お米の品種やブランドばかりが持てはやされて、最後の最後までお米を大事にする人が、少なくなるのは残念だけど。今もこうして、稲を干している人がいる。少しホッとした気分になる。昔ながらの、88番目の、最後の手間かな。


タバコを千円にすると、どうなるのか。

タバコの煙を嫌がる人のためにも、タバコを1000円にして、喫煙者を減らそうではないか。嫌煙者は、まるでタバコ1000円をバラ色のように考えていますね。はたしてそう上手く事は運ぶでしょうか。

タバコ1箱を1000円にすると、高校生などは手を出すことできない。いいことです。日本国内2700万人の喫煙者のうち、55%が禁煙したい、というデータがあります。1000円になれば、やめる人も増えるでしょう。そう簡単に、事は運ぶのか。

日本には、多くの外国人がいます。07年末の外国人登録者数で、中国60万人、韓国と朝鮮が59万人、ブラジルが31万人。合計では215万人にのぼります。しかし不法滞在を織り込めば、もっと実数は増えるでしょう。彼らの中にも喫煙者はいるのです。彼らが、はたして1箱1000円の日本のタバコを買うでしょうか。きっと手が出ないでしょう。高校生が高くて買えないというの同じですね。

すると、どうなるのか。こっそりと密輸入など闇タバコが出回ることになる。外国人は、独特の輸入ルートを持っています。まして中国はタバコ大国です。航空機の中でだって吸っているくらいですから。航空便や船便で闇タバコが、密かに日本に上陸することでしょう。10数年前にそんな事件がありました。

タバコ1000円。日本人だけならいいんですが。日本には、様々な外国人がいます。彼らが、1000円になったタバコを買うとは思えない。これが実感です。タバコを1000円にすれば実際の所、すべての喫煙者は、どう動くのか。それはわからない。私も、です。辞めるかもしれないけど。一度、実施してみれば、おもしろいかも。