妻の旅行、2泊3日北海道の旅。


今日の午前中に、妻は奈良の家を出発した。関西空港と千歳空港の往復、さらにホテル2泊で、なんと2万9800円。めちゃくちゃ安い。さすがに飛行機は行きも帰りも昼過ぎの便で、なるほどその時間帯なら空席も多くて、格安ツアーが組めるのだろう。

妻の旅行は、4人旅だそうな。年齢はたぶん50代だと思う。みんな妻の友達なんだが、妻が実際に会ったことがあるのはひとりだけで、あとの二人はまだあったことがない。その内のひとりは北海道の人で、現地で待っている。

彼女たちが知り合ったのがミクシーなのだ。私はミクシーに入っている。私のミクシーを通して、妻はいろいろとコメントを書いたりして知り合いになったのだ。ミクシーって、いわば中年おばさんの社交場でもあるのですね。

まあ私のブログを読んでいる人は、大抵若い人が多いと思うけど、おばさんの方がいらしたらミクシーをお勧めしますよ。若い人なら、お母さんに勧めてもいいかも。おばさんたちのコメントのやりとりは、おじさんが見ても面白いものがあるから。

ともかくも妻は出発した。私は、明後日の夕方まで、ひとりと2匹で過ごすことになる。ま、とにかく無事に帰っておいで。





イキガミ、と、星新一ショートショート

なんか、この二つが、似ている、似ていないと、ネット上で話題になっているようですね。イキガミが漫画なんて、もちろん私は知りません。で、似ている、という星さんのショートショートは、生活維持省だって。

そんなタイトルも、知りません。ただ、私が高校生くらいの時期に、星さんのショートショートは読んだことがあります。で、生活維持省って、どんなあらすじなのか。

平和でのどかな国があります。その居住環境は、都会のようにごっちゃごっちゃしていなくて、まるで別荘地のように適度な距離を保って、人々が快適に生活しています。なんで、都会の雑踏や、寿司詰めの通勤地獄に会うこともなく、みんながそんなにゆったりとした生活が送れるのでしょうか。

それは、人口の間引きなのです。生活維持省の係員は、日々この人間の間引きに手を染めている。しかし、最後には、この係員も、自分自身が間引きのターゲットとなるのです。しかし、死に際には、愚痴など言いません。よくぞこれまで平穏な暮らしを送れたことを幸せに思い、死んでいくのです。

イキガミ。ネットでいろいろ調べました。確かに似ています。でも、似ていません。決定的に違うのは、星新一さんのストレートな、究極きわまる皮肉。卓越したシンプルさ。そして、私はこのショートショートを、かつて読んでいました。ふーん、そんな考え方もあるのか、と。

星さんは、1000編以上のショートショートを世に送り出しています。ま、その一つが似ていたってしょうがないと思う。でも、イキガミが映画になっているらしいんだけど、私は興味もない。むしろ、星さんが、ショートショートを通して、世の中に発信したかったメッセージをもう一度読み返してみたい。今度図書館に行ったら、星新一さんの著作を探してみよう。これって、なかなか面白いですよ。