作り手が見えない、食品の数々。

先日、妻は送られてきたぶどうを材料にジャムを作った。ぶどうは岡山産のピオーネ。妻の故郷の直ぐそばで栽培されている。よく知っている場所だそうな。完成したジャムは、手作りで香料も保存料も一切なし。安心、安全の加工食品だ。

野菜なら、直販する農家のホームページサイトもあり、作り手の顔が見えるのもある。私たちは、道の駅で良く買物をする。野菜などは、栽培者の名前がしっかり書かれていて安心だ。農家の人の顔も見えるというもの。

私たちが毎日、必ず食べている食品の数々。それらは様々な素材が使われているが、その素材は、誰が、いつ、どこで、どのように作ったのか。だれも知る由はない。

今の加工食品などは、原材料が多すぎて、そのすべてを把握できないのが現状だ。たとえば何種類かの野菜を混合したジュース。トマトやセロリ、ニンジン、りんごなど。そのすべての原産地は、大半が外国産だろう。メーカーのホームページを見ても、そんなことはいちいち記載されていない。残留農薬など大丈夫なのか、と勘ぐってしまう。

メーカーも、その原材料は、誰が、いつ、どこで、どのように作ったのか、せめてホームページで明らかにして欲しい。今、輸入された汚染米を使用した焼酎メーカー、菓子メーカーは、その対応に追われている。複雑な流通過程を経る輸入食品こそ、きっちりと産地や安全性を表示してほしいものだ。素性が知れない材料を使っている食品は、避けるのにこしたことはない。