イボのしっかりしたキュウリ。


先日、妻が平群・道の駅で買物をした中に、キュウリがある。もう、旬も終わりだからいいキュウリがない、と言っていたが、どうしてどうして、まだまだイボがしっかりしている。

妻曰く、キュウリはどうせ切るんだからまっすぐだろうが、曲がっていようが関係なし。両端は色が濃く、真ん中当たりがちょっと白っぽくなっていて、イボイボが痛いくらいしっかりしているのが、良いキュウリだそうな。

そういえば、スーパーで並んでいるキュウリって、真っ直ぐで形が良く、イボイボがなくツルンとしたお上品なものばかり。子供の頃に見たキュウリは、ほとんどが見事にカーブを描いて、苦そうな緑色で、確かにイボが痛かったような。

道の駅には、さすがに大きく曲がったのはないが、そんな野性味あふれたキュウリがある。漬物だと、イボイボがキラキラ輝く。コリッコリッと軽やかな歯ざわり。ん、ちょっと塩っ辛いぞ。ま、いいっかっ。

酢の物でも、独特の苦みが生きている。冷麺系でも、決してキュウリは脇役ではない。奈良のキュウリって、ギュッと締まって、ほんとにおいしいね。やはり地場野菜で、新鮮採りたて。これにまさる贅沢は、おいしさは、ないかもしれない。