どこかで降っているが、ここは降らない。


そんな天気が、私の住む奈良で、最近続いている。昨日はいい天気だった。いつものように、暑い夏の一日。じりじりと日は照りつけ、35度に迫る暑さか。しかし、空高くに雲が現れている。まるで秋の空のよう。

南の方、遠くには入道雲が見える。吉野の方の山々に発生しているのだ。ネットのウェザーニュース、雨雲レーダーCh.を見ると山間部が真っ赤、激しい雨が降っている。

夕方になると南の入道雲が、段々と迫ってきた。風も急に冷たくなり、ゴーゴーとさえ聞こえる。わあー涼しい、気持ちがいい。おっと、そんなこと言ってる場合でない。雨雲の到達予想時間を見極めて、余裕を持って散歩に出る。

風が涼しく、南の空に稲妻が走る。雨が来るまで、あと1時間くらいか。20分くらい経つと、北の空に雷鳴が轟く。まるで、周囲を雨雲が取り囲んでいるようだ。高台に出て、若草山方面を望むと山々や大仏殿や二月堂ははっきりと見える。まだ雨は大丈夫だろう。

1時間近く陸と歩いて、家に戻る。まだ間に合った。風は相変わらず強く涼しい。その後、雨は一滴も降らなかった。妻が聞く。奈良って、夏はいつもこんな天気なの、と。なんとも答えようがない。いたのは30年以上も前だから。この日は雨をあてにして、庭木の水やりを止めていた。昨夜は吹いた風のおかげで、室内も涼しかった。深夜も、久しぶりに雲がなく、星が輝いている。見える数は少ないが。だから気温が下がり、おかげで気持ちよく寝られました。

今日も、南に入道雲。また、昨日と同じ天気だ。南の山間部では、雨が降っている。こっちにも、そろそろ雨が欲しいなあ。