祇園祭の宵山って、まるで美術工芸品の鑑賞会。

山鉾と屏風

って、ところでしょうか。山鉾に施された装飾。その屋根の軒の裏にも、金彩が施されて、鳥の図柄や、植物など、まるで屏風絵のよう。いやー、30数年前に京都の予備校に通ったとき、夏季講習の折に見たのが、山鉾巡行だった。

コンチキチンのお囃子とともに、幾つもの山鉾が通りを渡っていくのを漠然と見ていたのが、遠い昔。でも、あの山鉾が、こんなにいろいろな装飾で隅々まで飾られているなんて、本当に知らなかった。でも、人間は歳を重ねると、じっくりゆっくり祭りを楽しもうってわけで、それこそバーゲンやら、ふだん見かけぬものまで体験できるから、いいですよね。

そんなわけで、山鉾が並んでいる通りの町屋には、屏風とか、武者装束、豪華な小袖なんかが飾られていて、美術工芸品の展示会場みたいになっている。これは女性にはたまりませんね。妻は、わっ、あそこにもある。ここ、ちょっと入ってみようか。などと。この日は、暑い暑い。なんと、34度を越えていたそうな。でも歩くの苦手な、暑いの苦手な妻が、まだ元気。ま、いいっか。

ちょっと手に取った、京都新聞祇園祭の特集号には、祇園祭の間だけ、それぞれの家に伝わる屏風や鎧、小袖などを展示しているらしい。それだったんですね。よく京の雅なんて言うけど、旧家なんかには、大切に保管されていて、この時とばかり、みんなに見せてくれる。しっかりと目の保養になりました。美しい。本当に雅やか。

さて、バーゲンで妻がゲットしたものは、また次の日にご紹介しましょうか。なかなか我が家のインテリアは、いい感じになりましたよ。あっそうそう、昨日屋台のことの中で、風車って書きましたよね。あれは、ふうしゃ、じゃなくって、かざぐるまって読みます。そう、浴衣を着た小さな女の子が、風車を持って駆けると、くるくる回る。あれです。回るときって、結構きれいなんだけど。もうそんなのないのかな。夏には風流で、屋台も華やぐと思うんだけど。見かけないと、なんだか寂しいですね。

16日に中国・近畿地方で梅雨明けしたと、気象庁が発表。暑い夏がやってきました。熱中症には注意しましょう。何はともあれ、水分補給です。祇園祭も、今日は最後の宵山。明日は山鉾巡行。お気をつけてお出掛けください。