おばあちゃんのはさみ、発見。

和ばさみ

昔、おばあちゃんや母親が、裁縫というか、糸や布をちょこっと切るのに使っていた。あの和ばさみを見つけた。

懐かしい、何年ぶりでしょうね、和ばさみを見たのは。もう40年くらい前が最後かも。チョッキン、チョッキンという音が頭に蘇ってくる。

母親たちが、手のひらサイズくらいのはさみを時々持っては、チョッキン、チョッキン。ちょこんと正座しながら、針仕事をしていたような記憶。

チョッキンの音は、和ばさみ。普通のはさみじゃ、ジョー、ジョーでしょうから。和ばさみは1つパーツで出来ている。はさみ全体が、いわば板バネになっていて、切るときの音がチョキ。手をゆるめて、はさみがすり合わせて戻る音が、キン。だから、チョッキン。

単一パーツで出来ているから、今から思えばシンプルな形で、いいデザイン。切れば、力を緩めるだけで元に戻る。チョッキン。もう和ばさみなんて、使っている人、いないだろうな。

はい、これは奈良の市街、下御門のちょっと南のお店で見つけました。通称、なら町って言うんでしょうか。風情のあるお店がいっぱい。だだ、細い道でも車は通る。電信柱がジャマです。地中化すれば街並みもスッキリするのに。考えておいてくださいな。