日曜日の豪華なおかず。

豪華なおかず

ちょっと前になるけど、日曜日は姉貴夫婦を招待しての、豪華な食事となりました。妻は何をしようと悩む。だから、単純に肉、野菜、魚で、構成すれば〜、と私。で、過去に作った料理の写真を参考に、海老を加えて、ご覧のメニューになりました。

海老のマヨネーズ焼。海老を背開きにして筋切りをして、塩こしょうをパッパ、マヨネーズを塗って、さらに七味、そしてオーブントースターで焼くんだそうな。ピリッと七味がいいんだな。

夏野菜の煮浸し。なすがこれで1本しか使っていない。さすが米なす、でかい。あとはオクラ、ナンキン、茗荷。出汁を先に作って、出汁が熱いうちに、茹であがったばかりの野菜を同時進行で放り込むのが、じっくり味を染み込ませるコツだそうな。それで味がしっかり染みてんだ。

小鯵の南蛮漬け。私はこれが好き。酢漬けの小鯵だから頭も骨もガリガリと食べられる。カルシウムがたっぷりってわけです。でも妻は、頭が食べられない。なんと、お箸で三枚におろしている。カルシウムっていうか、骨、食べましょう。その頭と骨は、もちろん陸君に。

骨付き鶏肉の梅干し煮。豚肉を使ったものもいいんだけど、骨は陸君が食べるから、鶏肉ってわけです。調味料は、砂糖、醤油、酢、味醂、酒。煮込みの香味野菜は、にんにく、生姜、たまねぎ、にんじんとか。これらはどこへいったわけなんだろうね。この煮上がった後の梅干しが、とろとろで、ほの甘くって、不思議な味なんだな。玉子もいい感じ、複雑な味付き玉子です。

もちろん4人で食事をしても、おかずはかなり残りました、それぞれが。そして、昨日の夜に、最後の南蛮漬け2匹と、夏野菜の数切れが片付いた。ごちそうさまでした。お疲れ様でした。今日から、また悩むだろうな、今晩、何作ろうかなー、と。 



私はシルバーシートに、座らない。

関西に引っ越してきてから、電車に乗る機会が多くなった。電車内はそんなにも混んでなく、座席にも空きがあり、立っている人は1車両につき一人か二人くらいだ。こちらでも、シルバーシート、いわゆる優先席を見ると、お年寄りと見える人はいなくて、サラリーマン、おばさん、学生風の若い人たちが座っている。東京では、しょっちゅう電車利用だったが、やはり優先席には、そんな人たちが座っていた。ま、時間帯にも依るのだろう。

私は、決して優先席には座らない。私も50台半ばだが、そこに座るのには気が引けるのだ。仮に、座ったとする。ほぼ座席が埋まったとしよう。一応、この席にふさわしい人がいないか、あるいは立っていないか、確認しなければならない。そして、出発してからは停車する駅ごとに、そんな人が乗ってこないかを注意していなければならない。それが、ちょっとね。だからです。

以前、渋谷駅からの井の頭線で、優先席の前で立っていたことがある。4人座れる席には、もう2人が座っている。発車が近づき、車内が混み出すと、私の下の2人分の席にも、40代スーツの男性と、OL風の女性が座った。4人のいずれもお年寄りではない。妊婦でもない。杖をついているわけでもない。でもみんな、疲れているんだろうな。

次の神泉駅で、小柄なおばあさんが乗ってきた。車内は、かなり混んでいる。優先席に座っている連中からは、おばあさんは見えない。遮るように、ドア横に2人ほど人がいる。私は立っているから見えるのだ。おばあさんは、ドア横の手すりを握りながら立っている。ドアが閉まり、電車は駅を出た。優先席の人間は、居眠りを決め込む人。携帯でメールをチェックする人。ちょっと待てよ、優先席付近は、携帯の電源を切らなきゃいけないはず。ま、こんなもんです。

では、なぜお年寄りに対する優しさが足りなくなってきたのか。それはお年寄りを敬わなくなった。つまり尊敬しなくなった、からでしょう。今のお年寄りの方は、戦後日本の復興を支え、日本の高度成長期をがむしゃらに働いた人々のはず。コンピュータ社会の到来。根性一発、で来た人には、マーケティング用語や複雑なカタカナ言葉は、取っつきにくいのでしょうね。ましてやパソコンも。しかしお年寄りの方たちは、経験と知恵の宝庫ですよね。またお年寄りがいる大家族も少なくなって、その溝が埋まらないから、近づけないで、尊敬もできなくなった。のかな。

私も、あと十年ちょっとで老人の仲間入り。優先席に座っている、いまはそうでないひとも、やがて数十年経てば必ず仲間入りです。ま、別に尊敬されたくてもいいけど、人に対する優しさや思いやりは、いつまでも持ち続けていたいですよね。