今度の家は2階建て。さて陸君は。

階段が嫌い

奈良に住む家を探すにあたって、条件としてまずは一戸建ての平屋を探した。なぜ大分の住まいのような、平屋にこだわるのかって。それは、犬の陸君が住宅の階段が苦手だからなんです。

以前に陸君が妻と暮らした岡山矢掛町の家は、2階建てだったらしいのですが、彼は2階へ上がる階段がまったく登れなかったらしい。

でもたま〜に食べ物の匂いにつられて、登ったとか。その後、彼は降りるに降りられない。この後、妻は苦労をして陸を降ろしたとか。とても恐がりなんです。特に、梯子のような、向こうが見える階段がまったくダメ。公園の滑り台の梯子のような階段もダメ。ほんとに、まっったく〜。

しかし、今度の奈良の家は2階建てとなりました。私たちの寝室も2階に、ということで。大分で、いつも足元で寝ていた陸君は、さてどうする。

奈良へ来て、引っ越しの整理も終わり、寝室も整った。はい、陸、おいで。君はここで寝るんだよ。階段の上から陸君を呼びます。階段下の廊下を行ったり来たりで、躊躇している。怖いんだ。餌で釣る。まだ怖がってます。んも〜、公園のコンクリートの急な階段なら登るくせに。こうなったら階段下で右往左往している陸君の後ろに回って、けしかける。ほら、陸、登れ。びっくりしたように、思わず登る。踊り場で止まるが、さらに追い立てる。やっと登りました。

一応、降りることも試しておかねば。陸、降りて。ぎこちないけど、ナントカ階下へ降りました。ふ〜、これで安心。でも、陸君、これで行動範囲が拡がったじゃん。そんなわけで、今では、私たちの2階の寝室、そのベッドの下で彼は今日も夜は寝ている。時々、私たちのベッドに登ってくる。ちょっと暑苦しいんだよね。ま、いいか。そうそう猫の殿も、私たちと一緒に寝ています。大分で過ごした時のように、平和な夜が、奈良の住まいでも始まりました。