高騰するガソリンと、東京という大都会。

東京ビル

東京では近年、若者に車離れの現象が起きている、という話しを聞いたことがある。27年前に私が東京へ行ったときは、車は必需品。といっても休日のドライブなど遊ぶためであって、通勤などには使えたものじゃなかった。都心や環八、環七などの幹線道路は渋滞だらけだったから。

つまり今の都会の若者は、自動車の維持費や駐車場など余分なお金を使わず、経済性、合理性を重視しているわけですね。特に東京23区内は、鉄道網が充実しているため、地下鉄や電車に乗れば、車より速くどこへでも移動できる。私も、4年前に結局はマイカーを手放した。諸経費を考えたらバカバカしいもの。

そして、今や高騰するガソリン。2週間前まで住んでいた大分は、通勤や買物に車は欠かせないもの。大分の鉄道網はJRしかなく、それでも駅からドーンと離れたところにも住宅地は開発されている。マイカーがなければ、どうしようもない場所ばかり。ここに住んでいる人にとって、ガソリンの高騰は、まさに生活を脅かすものでしょう。いくら燃費のいい軽四でも、ガソリンで動くから。

地方の若者が、東京で暮らしたとすれば、もう車は必要がないはず。電車はもちろん、ちょっと近隣を歩けば、スーパーやコンビニは幾らでもある。つまりガソリン価格の高騰は、交通網の発達した都会へ、さらに人を呼び寄せることになるのだ。ますます都会と地方で人口などの格差が開きそう。いまさらだが東京を振り返ってみて、そんなプロセスもあるのかな〜と。

自動車を必要としない移動は、大都会が便利だが、駅での乗り換えとなると、これが結構大変。地下鉄の大江戸線などは地下の最深部を通っているから、エスカレーターを何段も乗り継がないと、プラットホームには辿り着かない。若者にはどうってことはないが、お年寄りには大変だろう。その内、ガソリン200円を超えると予想する専門家もいる。はたしてその影響で都市に人は流れるのか。どうなんでしょうね。

昨日、奈良などの関西は梅雨入り、入梅宣言となりました。うっとおしいですが、日本VSオマーン戦、すっきりと勝ってくれました。梅雨寒もあり、皆さん、体調など崩されないように。