光の中に飛び込む明石海峡大橋、20日午後9時。

明石大橋

神戸淡路鳴門自動車道路を北へ北へ。淡路島の中を走っているんだけど、外は完全に真っ暗。道も広くてゆったり、走る車も少ない。景色が見えないというのは、好奇心を薄れさせ、必ずしも運転に集中できるというわけでは、ないのかも。適度に緊張はするが、眠い。あと2時間ちょっとで奈良だい。などと。

猫の殿ちゃんの泣き声が、ちょっと変。閉じこめられてぐったりしたのか、元気がない。で、妻もお腹が空いたという。私は、そうでもないんだけど。明石海峡大橋の手前、淡路サービスエリアで食事、ということで。

そうそうに食事を済ませて、妻はまず陸を散歩に連れ出した。すぐ近くに大橋の夜景が見える。陸には、わかるかな。あの橋を渡るんだよ。その先は、殿と陸が去年に岡山の矢掛を発って以来の本州です。やっぱりわからないだろうな。

さて出発。妻は、殿を篭から出して、膝の上に抱いた。大人しくしてねと。明石海峡大橋に差し掛かる。橋の中央に向かって上り坂、吊り橋だからですね。対岸の光の帯がとてもきれい。妻は、殿を抱きながら、デジカメのシャッターを切る。後で見ると光が踊っていますね。橋の中央を越えると、今度は下り坂。舞子あたりのマンション群や街の灯りがみるみる迫ってくる。まるで光の中に飛び込むように。そしてトンネルに入った。

神戸市内、大阪市内を避けるために、高速7号北神戸線から、中国自動車道路へ。西宮名塩SAで殿ちゃんを篭に戻す。殿も安心したのかおとなしく抱かれていて、私たちもほっとする。かなり疲れていたのかも。奈良まで持ちそうだけど、ガソリン補給。妻によると、1リッター22キロ以上らしい。走行はできるだけ5速を維持。それにしても驚くべし、軽自動車の燃費。いよいよ奈良は近い。吹田を抜け、近畿道東大阪ジャンクションから第2阪奈道路へ。トンネルを抜けると、そこは奈良盆地。住宅街の細々した狭い道路を抜ける。午後11時、我が家に到着。大分から奈良まで、走行距離は500キロとちょっと。私と妻、殿と陸、ワンチの遺骨も一緒に。当たり前だけど全員無事です。もう眠いから寝ます。明日の21日は、家財道具が到着。奈良の生活が始まります。