佐賀関、フェリーで、四国へ。20日の午後。

佐賀関フェリー

大分で1年だけど住み慣れた小池原を出発して、佐賀関へ向かう。国道197号線に入り、東へ東へと。この道は、毎月の第3土曜日、佐賀関漁協の朝市に向かう通い慣れた道です。そういえば3日前の土曜日は朝市だった。その前日に、明日朝市だね、というと。妻は行きたいと言った。奈良では、おいしい干物に出会えるかはわからない。でも、ぐっと我慢。

鶴崎辺りを走っているときに。妻が、どうだった大分、と私に聞く。とっても住みやすかったんだけど、欲を言えば別府辺りの海が見える場所に住みたかったね、と。高城の北地域は工業地帯で、新日鐵の精錬所などがある。夜に煙突からすっごい炎が吹き上がるのは、ちょっと不気味な感じがした。北風が吹く冬は、家の北側がけっこう煤けてびっくり。喘息の持病がある人は、この地域を避けるという。住んでみて、初めてわかることがいろいろありました。こんど大分で暮らすのなら、やっぱり別府だな。などと。

佐賀関のフェリー乗り場に到着。さっそく陸君を出して、ささやかな散歩。ひっぱるひっぱる。乗り場だから、行く場所もないのに、やたらとむさぼり歩く陸。岸壁から海を興味津々で窺う陸。これからあのお船で、海を渡るのだからね〜、と。妻は乗船前に、食堂で、私のおにぎり2個弁当と、とり天弁当を買った。とり天弁当は、ご飯が山盛りぎっしり。とり天もいっぱい。あとで陸君にも分けてあげよう。

さて1時発のフェリーに乗り込む。睡眠不足の私は、エンジン音でうるさいが、車内でしばしの休息を。船が湾を出ると、少し揺れ出す。妻は、船酔いしそうと、デッキに上がった。陸君も、猫バッグに入った殿ちゃんも、今のところ大人しい。多少蒸すが、なんとか寝ようとする私。そしてデッキに出ていた妻も戻り、いよいよ四国に到着。そして、車で船から出る。眩しい。でも気持ちいい。

大分から佐賀関。海で一旦とぎれた国道197号線が、三崎から復活します。この半島は、大分の高台からも、天気のいい日は望めました。今から、そこを走るわけで、まずはどんどんの上り坂。幾つかのトンネルを抜けると、わあ〜、遥か下に海が。気持ちいい。と、私が言いたいが、ちらっちらっと見るだけ。妻は感激してます。しかし、登るにつれ、殿ちゃんがニャー、ニャー、と悲しい声。出せと言っています。車の後ろに、バッグごとただ置かれている殿。そろそろ休憩。私も、じっくり海を見たい。道の駅、瀬戸農業公園で小休止。眼下に広がる海。北の方にも、南の方にも。ピーカンの天気だが、遙か向こうは霞んでいる。惜しい。眠気が少し吹っ飛んだかも。