安心院から帰る、その道すがら。

安心院の帰り

安心院の町、のどかで、ゆったりしていて、素敵な鏝絵がいっぱいあって、いい雰囲気なんだけど、どこか寂しげで。そこもまたいいのだけど。ま、人で溢れかえっているよりは、ゆっくりと楽しめました。天気の良さもあって、自然は穏やかで、野山は鮮やかな新緑に変わっている。そのすべてがいつの年も、変わることなく残ってくれたら。

そんな安心院を後にする。来るときは宇佐別府道路を使ったが、帰りは国道500号線で。しばらく走ると、道の駅ではないが、それらしい建物、当然入ります。道の駅の大ファンですから。里の駅・小の岩の庄、安心院特産品直売所となっている。野菜など農産物がいろいろ売られていて、その中で健康茶に目がとまった。よもぎ桑の葉はわかるが、すぎな。あの土筆の親のすぎなが煎じ茶になるんです。田舎の人は長生きと聞くけど、ペットボトルのお茶じゃなくて、こういったお茶を飲んでいるからかしらん。カラダにはいいかも。妻は、ソフトクリームを買う。やっぱり。

さらに行くと、滝の表示。ちょっと寄ってみる。国道からそれて、点在する民家の中の道を上る。そして駐車場、200円です。日本の滝百選にも選ばれた、と書いてある。車を止めて、滝から流れ出たであろう川のそば、森の中の小道をしばらく歩きます。そして滝へ到着。上り坂、階段が嫌いな妻でも、余裕で滝まで辿り着けました。高さ85メートルの断崖から真っ直ぐに落下する東椎谷の滝です。水量がそんなにない分、繊細で女性らしい赴き。なんだか色っぽいです。滝壺から漂ってくる霧のような水滴が顔に降りかかる。すっきりと気持ちがいい。沢沿いの景観も素晴らしく、これから暑くなればなるほど、涼を求めるにはいいかもね。

さてさて、また国道500号線に戻って走ると、今度は仙人田、山の駅。ここで妻はわらびを買い求める。空気がきれいで、自然も豊かで、そんな山里で自生しているわらびなら、さぞやおいしいことでしょう。ふ〜ん、道の駅以外にも、里の駅とか、山の駅とかがあって、おみやげ物ではなくって、その地ならではの特産物、いいですね。

別府湾が望める所まで来た。降りてみる。うわ〜、いい景色。左に国東半島、右に大分市街。後ろの山は、自衛隊の演習場、大砲撃ったり、戦車が走ったりするのかな。などと。山の方まで登ると、もっと景色はいいだろうに。当然、立ち入り禁止。さらに、くねりくねりと走ると、硫黄の臭いがする。明礬温泉です。タオルを持ってくればよかったのにね、と言いながら通過。温泉はその内、ゆっくりと。大分って、海あり、山あり、滝あり、温泉あり。日本ならでは魅力が、いっぱいあって、ほんとにいいですよ。