東京を離れて、ほぼ一年。

toukyouasahi

そうだ、東京を離れてほぼ一年になる。最後の住処は杉並区成田西にある3階建ての6世帯分の小さなマンション。広さは40平米で、ひとり暮らしには十分のスペース。もちろん住民の大半は、夫婦と小さな子供がひとりという構成だった。

今の大分の住居から考えると、家賃は倍以上で、スペースは半分以下。マンションなので当然、庭はない。動物を飼うことだって不可能だ。ま、ひとり暮らしの独身ならそれでも十分だったが。

しかし妻と共に、家族と暮らすとなるとそうはいかない。ましてや私たちの家族、犬と猫たちと一緒にとなると、マンションでは叶うはずもない。この大分市郊外の土地は、私たち家族の日常をある程度満足させてくれる環境がある。東京で同じ環境を実現しようものなら、かなりの出費が必要となる。

私は東京を離れた。しかし、なぜに人々は東京に集まるのか。杉並区の人口は、10年前の平成10年3月は、51万1246人。それが平成20年3月には、53万4981人。10年間に人口は4.6%増加。東京の地価上昇も、頷ける話しだ。

最寄り駅だった京王井の頭線浜田山駅の南西では、かつて三井浜田山グラウンド跡地に、マンションが建設されていた。来年には、入居のはずで、700世帯が増えたら、また駅は混雑だろうな。方や、北の方の荻窪団地は、一部が塀で囲まれて、廃墟を隠すようだったが、立て替えははじまるのだろうか。などと。今なお、人が集まり続ける東京を、大分から振り返って思う。東京一極集中、まだ止まらないだろうな。