妻がおみやげにもらった、矢掛のせんべい。

矢掛の煎餅

妻が故郷の矢掛に立ち寄らなかったが、おみやげにもらったせんべいがあった。口にすると、パリン、さらにパリン。心地良い歯ごたえと割れた音が部屋に拡がる。

口の中で、ほんのりと甘く、鼻の中に香ばしさと豆の香りが拡がってくる。癖になって、また一枚。パリン。せんべいというものは、パリン、こうでなくっちゃ。

私が子供の頃のおやつといえば、やはりせんべい。そういえば、今の子供たちは、スナック菓子が主流なのだろう。カリカリ、サクサク。心地良い歯ごたえではあるが。

ポテトチップスに、えびせんに。時代と共に、様々なスナック菓子が登場する。せんべいに比べれば、確かに食べやすいかもしれない。これらは添加物がてんこ盛り。化学調味料などで、ひたすら味をごっちゃにしたものが、カラダにいいわけないだろうに。

若者よ、子供よ、昔ながらのせんべいを食べなさい。せんべいなら、添加物など使わない安心なものがいっぱいあるはず。パリン、パリン。おやっ、陸がおすわりしてる。このせんべいが欲しいらしい。バリバリ、ごくん。ふたかみかい。おいしいんだから、じっくり味わって食べなきゃ。どう、お味は。まだ、お座りしている。一枚では、足りないらしい。