さすが京都、小雪がちらつく。

京都駅界隈

17日の事になるが、午後の3時過ぎに京都駅を降りると、外は小雪がちらついていた。さすがに大分よりは、ずっと寒い。私たちは、急いでチェックインを済ませる。

ホテルの部屋は最上階の10階だったが、その風景はなんだか味気ない。なんで京都駅の上に、あんなものを作ったのだろうか。私からみれば、タダのでっかい壁。なんだかおぞましい感じもある。

その向こうにある、京都タワーも同感だ。確か、私が小学生の頃に完成したと思う。子供の頃は、かっこいいとか、登ってみたい、とか楽しみ的なものがあったのだが、大人になって、さらに50代くらいになるとだんだんと違和感を覚えるようになった。やっぱり、変。景観破壊とか、以前の問題だ。

さてさて、京都から奈良へ向かう。西大寺に降り立ったが、ここでも小雪がちらついている。奈良の冬空は、いつも冷たく感じる。ここからさらに電車に乗り換え、父や母が去年から暮らすマンションを訪れた。

母はよろよろとだが、杖なしで歩いていた。少し背中が曲がったか。しかし、11月病院に見舞った時からは、驚異的な回復力だ。まだ話す言葉尻にろれつの回らない部分が多少あるが、顔の表情も穏やかだ。脳梗塞発症後の母を、初めて見る妻も、この様子を見て驚いていた。そして喜んでいた。父も看病疲れで疲労はあるようだが元気。私たちは安心した。次の日は、あわただしく大分へ帰ったが、元気な顔を見ることができたのは何よりの収穫。寒い奈良と京都ではあったが、それだけが暖かかった。